とある飲食店から出ようとしたところ、双子と思しき姉妹が
出口付近でもぞもぞとしている。
どうしたのかな、と見ていると、姉妹の一人が僕に声をかけた
「お手洗い、どちらにあるか分かりますか?」
なるほど、トイレを探してたのね。
つか、それなら僕じゃなくて店員に聞けばいいのに。
――と思ったことを察したのか、女の子は付け足すように言った。
「――店員さんに聞くのは、恥ずかしくて」
店員に聞くのは恥ずかしくて、僕ならいいのか?
今ひとつ分からないが、まぁそこは気にしないことにする。
すみません――。
近くの店員さんに声をかけたが、無視されてしまった。
おかしいな。
僕はもう一度、違う店員さんに向かって気持ち大きめに
問い掛ける。
・・・反応ナシ。
ちょっとむっと来ながら、苦笑して姉妹の方を振り返ると、
僕に声をかけてきた方の子がいきなり動いた。
「店員さん、すいません。お手洗いドコですか?」
――恥ずかしかったんじゃなかったんかい、オマエ。
もしかして店員さんには僕の姿が見えなかったんじゃ、と
考えてみたけど、今となっては確認する必要もないし。
トイレに向かった姉妹をよそに、僕はさっさと店を出たのでしたとさ。
出口付近でもぞもぞとしている。
どうしたのかな、と見ていると、姉妹の一人が僕に声をかけた
「お手洗い、どちらにあるか分かりますか?」
なるほど、トイレを探してたのね。
つか、それなら僕じゃなくて店員に聞けばいいのに。
――と思ったことを察したのか、女の子は付け足すように言った。
「――店員さんに聞くのは、恥ずかしくて」
店員に聞くのは恥ずかしくて、僕ならいいのか?
今ひとつ分からないが、まぁそこは気にしないことにする。
すみません――。
近くの店員さんに声をかけたが、無視されてしまった。
おかしいな。
僕はもう一度、違う店員さんに向かって気持ち大きめに
問い掛ける。
・・・反応ナシ。
ちょっとむっと来ながら、苦笑して姉妹の方を振り返ると、
僕に声をかけてきた方の子がいきなり動いた。
「店員さん、すいません。お手洗いドコですか?」
――恥ずかしかったんじゃなかったんかい、オマエ。
もしかして店員さんには僕の姿が見えなかったんじゃ、と
考えてみたけど、今となっては確認する必要もないし。
トイレに向かった姉妹をよそに、僕はさっさと店を出たのでしたとさ。