和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

絶不調。

2015-04-08 17:17:00 | いつもの日記。
「純白の花束」の方のTOP詩が絶不調。

今日久々に更新したんですが、どうも駄目だね。
イマイチ。
勢いが足りないというか、熱が足りないというか。

ここ数年、ずっとこの調子なんだよなあ。
TOP詩を集めた「華詞」も、近年のやつは心に響きません。
近年のって、大体一番下から4つ5つくらいなんだけどさ。

やーっぱ、書きたいことを書きたいように書いて、
それがそのまま純白テイストになってた時期は強いよね。
今は、それがどうにもズレてきている。
書きたいと思ったことが純白テイストじゃない。

そりゃね、10数年前のサイトだからさー。
そんだけあれば、人間変わるよね。

それでも、このサイトをやめてしまおうとは思わないんだよね。
色々思い出深いところもあるし。
単純に、ここにしか置けない過去作がいっぱいあるし。
長期保存はネット上が一番だと思います。

僕の一番のライバルは、10数年前の僕、ということになるかな。
やばい。勝てる気がしない。
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あとがき。

2015-04-08 00:00:01 | いつもの日記。
久々の小説。
「多数決の虜」でした。

元ネタというか、「多数決の虜」というコトバ自体は
割と前からストックしていたものでした。
元々はめだかボックスの二次創作で使おうとしていたスキル名、

「多数決の虜(ドラスティック・マジョリティ)」

で、スキル内容は、

「どんな行動・言動でも周囲には『普通のこと』と受け入れられる能力」

という、語り部にはもってこいのスキルだったんですが。

この能力をパッシブで持ってる主人公が、
水槽学園時代の球磨川VS須木奈佐木の様子を見守るという話でした。
全てが普通、当たり前として受け入れられることから、
バトってる二人にとっても特別なことではなくスルーする、
つまり特別な記憶としては残らない、みたいな。

でもまあ、めだかボックスの二次創作ももう書かないよなー。
と思って流用。
個人的に非常に気に入ってるので、次回作辺りでまた使うかもしれない。

今回は、久々の執筆ということでボリュームは少なめにした次第。
全部で1000字以下だぜ。
こういうのがいいよね。
文字数はなるべく少ない方がお得感があります。
ブログだとね。
これが紙だと、価値観が逆転するんですが。
僕は基本、短くまとめる方が得意なの。

というわけで、久々のSSでした。
もうちょっと色々書きたいなあ。ネタはないけど。
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【SS】多数決の虜

2015-04-08 00:00:00 | 小説。
「別に、君のことが嫌いなわけじゃないんだ」
少年は、座り込んですすり泣く少女に向けてそう言った。

「多数決ってあるだろ? 民主主義の基本だ」
同時に、軽く少女の腹を蹴る。
「みんながそうしてるから。それが多数派だから――」
今度は顔を蹴る。
大したことのない力だったが、少女は容易く床に倒れる。
「だから、僕は君を攻撃することにした」
倒れた頭を足裏で踏みつける。

この程度の暴力は、少女にとって日常だった。
そしてそれを目にする少年にとっても、また日常であった。

多数決――。
少年はそう言い訳する。

「僕がこうして君を攻撃しないと、次の標的は」
多分僕だ。

少数派は、いつだって不利だ。
多数派の波にいとも容易く流され、押し潰される。
だから少年は、その波に逆らわないように。
上手く流れに乗れるように。
日々、そう努めてきた。

「だからね、僕を恨んでも構わない。それくらい覚悟してる」
少女の頭を踏みながら続ける。
「でも、これは多数決の波なんだ。決して逆らえない、大きな流れなんだ」
酷く理不尽なことを呟きながら、少年は念入りに少女をいたぶる。

「ごめんなさい」

何故か――少女がその言葉を口にした。
「私が弱いから。醜いから。馬鹿だから」
そして、少数派だから。

少年の瞳に、じんわりと涙が浮かぶ。
「こんなこと、本当はしたくないんだ」
「分かってる」
「君のことが、嫌いなわけじゃないんだ」
「分かってる」
全部、分かってる。
少女は、苦悶の表情を浮かべながらも、少年を受け入れる。
多数決の波を、受け入れる。

最後に強く少女の頭を踏みつけて。
少年は、逃げるように去って行った。
少女は、そんな少年の姿を見て、少し笑った。
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