僕とバカリズム君と宮野真守君は同じ高校に通う大親友だった。
ある日の放課後、帰宅途中にいつも立ち寄る公園で
宮野君がとんでもない大発表をした。
「俺、将来ブロッコリーで一山当てる!」
意味が分からない僕とバカリズム君。
「ブロッコリーの栽培で食っていくってこと?」
と分からないなりに絞り出す僕。
しかしそれを無視して宮野君は急に走り出した。
家とは逆の方向だ。
「宮野君、どこ行くの!?」
凄い速さで走り去る宮野くん。
かすかに雄叫びのようなものが聞こえた。
呆気にとられる僕ら二人。
しばらく呆然としていると、車道を走るバスの中に宮野君を見つけた。
タッパーいっぱいのブロッコリーをもしゃもしゃ食べていた。
僕らは、先程の大発表の訳の分からなさと
小さく座るその姿に思わず爆笑してしまった。
僕らを狙う暗殺者が現れる。
しかしそれどころではない。
こんなに笑うのは人生初だ。
腹が痛い。
暗殺者の相手は、ちょっとできそうにない。
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