爽やかな風が吹いて気持ちのいい初夏の空。
こんな日は佇んでいるだけで身も心も軽くなる。
70歳が目前にぶら下がった今、思うのは残りの
時間がどういった展開になるのかということだ。
日々漫然と過ごしてはいるが、頭の隅にはいつも
小さな警鐘がなり続けている。年金頼みの者にとって
だんだんと暮らしにくくなるのは確実だ。
男性の四人に一人が90歳近くまで生きているそうだ。
せめてその中に己が達しない様にと願うものだ。
老化で身体能力の低下は避けがたく、子等を煩わす様に
なる前に終えたいものだ。
自負するほどの道を来たわけでないが、それなりに責は
果したと子等が中年にさしかかった今思う。なので残りの日に
未練はない。行きつくところはひとつ。
幸いに入る墓はある。亡き親父が建てたものだ。
火葬してそのまま墓に入れてくれればいいと、日頃から
言ってはいるがさてどうなるか。
合掌