昭和37年製
ジャノメ 365型です。
これを引き取って2万円ぐらいの安いミシンが欲しいと言うお客様でしたが、ミシンのテーブルの状態もミシンも良い状態でしたので、思わず「勿体ない!安物のミシン買うならこのミシンを整備して使った方が絶対良いよ!」
と、言ってしまいました。
せめて5~6万円のミシンならともかく、1~2万円の通販ミシンは買う価値が有りません。
「直らないから買えって言われると思った。ミシン屋さんなのに買えって言わないのは何で?」と、言われましたが・・・
安物のおもちゃみたいなミシンは、望まれても売りたくないのが信条です。
お預かりする時には気が付かなかったのですが、糸取バネが折れちゃってました。
部品が無い場合は、折れたコイルを引き延ばして成型しちゃえばいいのですが、幸い交換部品が有ったので新品を付けました。
糸取バネの交換ついでに、糸調節器も分解して綺麗に磨きました。
他に不調個所は特に無かったので各可動部に注油して、ピカピカに磨いて完成です。
全体的にもそうですが、特にメッキのパーツが鏡みたいに艶が出るとうれしく成っちゃいます。
ピカピカに成ったミシンを嬉しそうに見るお客様の笑顔がうれしいですな。
ミシン台にセットして、足踏みベルトも新品と交換しました。
これでまた50年くらいは使えますよ。
こうした売り手の姿勢が信用に繋がりますね└|∵|┐♪┌|∵|┘