洗脳体験
2012年06月29日 | 本
2012 BOOKS 14 ◆
「洗脳体験」二澤雅喜、島田裕巳
1991年の本。1980年頃から流行っていたという自己啓発セミナー実体験のルポルタージュ。
宗教とは違う洗脳で、次から次のステージへ導き更に高額な講習料を取る。また、講習を受けた人が更に他の人に薦めて更に稼ぐという構造になっているようだ。ただし、宗教とは違い着地点がないため、その分不幸なのかもしれないし、あるいは害がないのかもしれない。
いろいろ洗脳に関する本を読んできたが、手法はだいたいどれも同じだ。睡眠を取らせず、ひとつの命題を与えながら否定し続け、追い詰めていく。追い詰めて追い詰めて、何も考えられなくなってから、こちらで用意していた考えを、自らの口から言わすように仕向ける。用意された答えでなければ否定し続ける。言う側は、まるで自分で考えて発した気になり、それがすり込まれていく。
すぐそこで、すぐ近くで日常に見る風景だ。
「洗脳体験」二澤雅喜、島田裕巳
1991年の本。1980年頃から流行っていたという自己啓発セミナー実体験のルポルタージュ。
宗教とは違う洗脳で、次から次のステージへ導き更に高額な講習料を取る。また、講習を受けた人が更に他の人に薦めて更に稼ぐという構造になっているようだ。ただし、宗教とは違い着地点がないため、その分不幸なのかもしれないし、あるいは害がないのかもしれない。
いろいろ洗脳に関する本を読んできたが、手法はだいたいどれも同じだ。睡眠を取らせず、ひとつの命題を与えながら否定し続け、追い詰めていく。追い詰めて追い詰めて、何も考えられなくなってから、こちらで用意していた考えを、自らの口から言わすように仕向ける。用意された答えでなければ否定し続ける。言う側は、まるで自分で考えて発した気になり、それがすり込まれていく。
すぐそこで、すぐ近くで日常に見る風景だ。