やねうら日記

~日常の中にある幸福

ある友人の話

2012年11月19日 | 日記
友人から聞いた話。

彼の会社はとても雰囲気が良いらしいよ。そして、みんな働き者ばかりだそうだ。
あるイベント前日はいつものことだけど、朝帰りだって。
その日も例外ではなく、日曜日休日出勤で、明け方3時まで準備。そうそう、派遣の女の子も午前様らしい。帰るとときに「お疲れさま」もないんだそうだ。だってそれが当たり前だからね。

翌日は朝7時に出勤。そのイベントでは、頭からしっぽまで全否定され、汚い言葉で罵られ、蔑まれ、人間の尊厳や考える心を容赦なく奪っていくよ。「お前らが役立たずだから家族も不幸になるぞ」って。
ある者は連日連夜の過労に、とうとうプレゼン中に倒れてしまったというから驚きだ。30分後には戻って来て、プレゼン再開したらしいけどね。

「普段から準備せず徹夜でやるからだ!」と心温まる言葉や、同僚からは「良い演技だった、やり方を教えてもらおう!」と、ねぎらいの言葉をかけられる。
思いやりのあるいい人たちばかりだ。働きがいがあるね。

挙げ句の果てには、その後もまたまた罵倒に次ぐ罵倒で、そのイベントは何と! もう一回やってもらえるらしい。「やり直し」と言って流行っているんだって。その会社の人たちは、「ありがとうございます」と主催者にみんなメールでお礼をするらしいよ。本当に好きなんだね。

そのイベントの後、倒れた人も含めてみんなで酒を飲みに行ったんだって。タフだね。体をいじめて免疫力を下げる実験かな。僕の友人はいかなかったらしいけど。

そんなの多分うそだろうね。あるわけないもんね。そんな会社。都市伝説だと思うよ。

全部聞いた話だけどね。