映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ULTRAMAN』

2007年12月13日 | Weblog
ふつう

小中和哉 監督
別所哲也、遠山景織子、大澄賢也、裕木奈江、広田亮平、永澤俊矢、隆大介、草刈正雄 出演

海上自衛隊二尉・有働貴文(大澄賢也)は、謎の発光体をあびた影響で遺伝子レベルでの変質を遂げてしまう。凶悪な“ザ・ワン”に変身した貴文は防衛庁内の特殊機関に捕らえられる。

おそらくオトナのためのウルトラマンを目指して製作されたと思われるが、失敗している。
オトナというのは子どものときに見たウルトラマンが好きなのであって、オトナが考えたオトナが喜びそうなウルトラマンを求めているのではない。

たとえば、戦隊ものにしてもずいぶん前から隊員どうしの三角関係などを導入して、それなりにオトナも楽しめるストーリーづくりに成功している。
それなのに本作は、設定をオトナっぽくしただけで深い話はない。説明的なセリフが多すぎるのが邪魔になるくらいだ。
本格的な俳優陣をキャスティングしたつもりなのかもしれないが、セリフがひどいとその能力を出すことはむずかしい。

子どもも大人も満足できない中途半端なデキになってしまっている。

主人公を捕獲するために、なぜセスナの中で行ったのか理解不能。地上でやったほうが安全かつ安上がりだろうに。