映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『殺し屋1』

2010年05月23日 | Weblog


よい

三池崇史 監督
浅野忠信、大森南朋、エイリアン・サン、SABU、塚本晋也、KEE、松尾スズキ、國村隼、寺島進 出演

少年時代からいじめられ、武術を磨くも、いまだ気弱な性格は直らず、いつもおどおどしながら暮らしているイチ。しかし、ひとたび特製スーツに身を包むと殺人マシーンと化す。相手にドヤされ、怖さから泣きながらも必殺のカカト落としで敵の身体を切り刻んでいく。そんなイチは正体不明のおやじ、ジジイの巧みな心理操作で殺戮を繰り返す。一方“ピアスのマー坊”の異名をとる安生組の若頭、垣原。その名の通り全身にピアスを開ける究極のマゾ男。垣原は、失踪した組長がジジイに消されたとの情報からイチの存在に行き着く。イチの残虐さに垣原のマゾの血は騒ぎ、イチとの対決に胸躍らせる……。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234792



個人的塚本晋也祭第六弾

別名、変態大戦争(笑)!
変態ばかりだからエグいところグロいところも多数あるのだが、それ以外のクセものぞろいの物語自体が魅力的なのだ。

組長の失踪にひとり生きているとこだわる浅野忠信。それはなぜか? 彼を満足させるような暴力を与えてくれるのは組長しかいないから(笑)。そういうおもしろい設定がいろいろとあるのだ。負けず嫌いの双子の松尾スズキとか!

名目上の主役大森南朋、実質上の主役浅野忠信、そのふたりを凌駕する強烈なキャクターを発揮しているのが裏の主役塚本晋也である。



どこまで状況を把握し、どこまでコントロールしているのか、深すぎて怖くなる。その最終目的がなんだったのかがいまいちわからないが……(だって金だけならば、もっと簡単にできたはずである)。

グロいのが好きならばモチロン、苦手な人はそれに目をつむっても観る価値がある。