これも医務課壕にある縦穴です。空気を取り込むために必要だったそうです。硫黄島の壕の縦穴には、このようにつる性の植物が垂れているのですが、米兵に発見されにくくするための工夫の名残であろうと言われています。壕の中の日本兵にとっては大事な縦穴ですが、発見された場合には、ここから銃撃されたり、硫黄島戦で実際にあったと言われる油を流しこまれての焼き討ちなどもされてしまうので、よほど巧妙に隠さないと非常に危険な場所になってしまう可能性がありました。
6月半ばの硫黄島は、相当な暑さになります。この医務課壕は、入ってから奥まで行くとサウナのような暑さになります。地熱による厚さです。戦争当時も今と同じ暑さであったのかは分かりませんが、長くいられるような場所ではありません。奥まで進んから戻ってきて、この写真の縦穴がある位置まで戻ると「やっと涼しくなった。」と安心します。それまで暑くてたまらかった外まで出るとまるで天国のように涼しいと感じます。
毎年、6月の半ばが硫黄島への慰霊墓参です。もう、回数もよく分からなくなってきていますが、おそらく、小笠原丸による墓参が13年連続の14回目で、それ以外に入間基地から自衛隊輸送機での日帰りに3回、参加しました。
その硫黄島訪問で、必ず行って入っているのがこの医務課壕です。
その硫黄島訪問で、必ず行って入っているのがこの医務課壕です。
この医務課壕という壕が、以前から、中に入って見学できるように整備されていて、「最期の突撃壕」と並んで、硫黄島に行って入れる壕の中では最も一般的なものです。
今年からは他に、大坂山壕にも入れるようになりました。
兵団司令部壕(別名、栗林壕)の方は、広い場所に出るまでの途中で、しゃがんでひざをついて進まないといけない低い箇所があるために、参加者全員が入って見学するのに向かないという理由で、数年前から、この行程で入って見学できる壕からは外されました。
壕の中では、写真を撮るのが難しくて、光量がたりないのか、ピントが合わない写真も多くなります。
今年からは他に、大坂山壕にも入れるようになりました。
兵団司令部壕(別名、栗林壕)の方は、広い場所に出るまでの途中で、しゃがんでひざをついて進まないといけない低い箇所があるために、参加者全員が入って見学するのに向かないという理由で、数年前から、この行程で入って見学できる壕からは外されました。
壕の中では、写真を撮るのが難しくて、光量がたりないのか、ピントが合わない写真も多くなります。
硫黄島の銀ネムの木です。硫黄島に銀ネムが多いのは繁殖力が高いために、激戦後の残されたままの日本兵の遺体を隠す目的で米軍が飛行機で種を空中散布したためである、という話を読んだこり聞いたりしたことがあります。