ステーキ漂流記
5月16日
新規120軒目「ヴィクトリアン・パブ ザ・ローズ&クラウン」ビーフステーキ?g(上野)
上野は結構行っているようでそうでもない。「肉の大山」や「カドクラ」、「大統領」といった呑み屋や韓国系の焼肉屋は多いが、意外とステーキ提供店が少ない。全くないわけじゃないが、今日は行く気にならない。でも、なんとなく上野で食べたい。
初めの頃に行った「肉の大山」の中の方に行こうとするが、なんと7組待たなきゃならない。待つのは嫌だよね。
視点を変えて、上野駅に戻り、上野駅のレストラン街を見る。すると、いままで見落としていた2階の「つばめグリル」とは逆のエリアにパブ・レストランっぽいのを見つける。見ると、表にあるランチメニューの看板にビーフステーキがあるではないか! ということで、ここにした。
席に着き、肉について訊く。
オーストラリア牛。
まあ、1200円だし、肉がメインの店じゃないし。しかも、鉄板で出てくるから旨味もないのかな。今の阪神ファンが4番、5番のいまいちな外国人打者に三振やポップフライを予測してるかのような気分でステーキを待ってた。1アウト満塁でゲッツー無得点の凡退しか見えない。
そんなこんなで、ステーキがジュウジュウ音をたててやってくる。
(ああ…そんなにジュウジュウいってたら旨味が逃げるやんけ)
と思いながら一口。
タレが多くかかってた部分だからか、旨味もいまいちわからず。
あああ、凡退のステーキ……か、
と思いきや、タレがかかってない部分をチョイスしてみると、その二口目から奇跡が。
(ん、旨味がある?)
さらにタレがかかってない部分を切り分け三口、四口……。
んん? オーストラリア牛なのに意外にもジューシーな旨味がある?
いままでのオーストラリア牛にはなかった展開。
急いで付け合わせのポテトでライスを片付け、
肉をじっくり味わう。
タレがない部分は肉の旨味を、
タレがかかっている部分も旨味が4割増した感じ?
誰もが凡退するかと思われた打席でまさかの逆転スリーベースヒットのステーキ!
オーストラリア牛で、鉄板で、しかも、1200円!
はっきり言って1階にあるハードロックカフェのステーキや、それどころか「肉の大山」より美味い!!
全ての逆境を跳ね返した奇跡のステーキ!
何がいいかって? つまり、作っている人のグリルの腕前が良い。
物凄くはなくとも、1200円で意外な美味さ。
けどね……ディナーは盛り付けが変わって980円だって。やられた。
★★★★