ステーキ漂流記
6月23日
新規137軒目「ワイルドダック」国産霜降り牛サーロインステーキ定食?g(越谷)
たまには越谷。
前に「チェリー」という喫茶店でステーキを食べた時にその年の11月に出来る店というのがあった。たしかハンバーグ屋。ハンバーグ屋でステーキをやってる店もあるから、と思ったが、それからとんと越谷に行かなくなった。理由は吉川と越谷レイクタウンにステーキを出す店がいくつかあったのでわざわざ越谷に行く必要がないから。
そうは言ってもせっかくなので越谷に行ってみた。たしか、駅からそんなに歩かないハズ……と思いきや、たしかに駅から徒歩1分圏内にあった。ハンバーグ専門店「バーグストリート」か。とりあえず、入ることにした。
すると……、4店舗ぐらい店があるのかと思いきや入り口は1つ。看板は4つ?
?
店員に訊いてみると、昼はわけてやっているが、夜は4店舗のメニューをまとめて出している、という。で、これらをまとめる店が「ワイルドダック」。
なので、和の「鴨ねぎや」、ハンバーグの「バーグストリート」、喫茶店「ココチーノ」、あと厳選素材の店「ファンファーレ」。たしかに4つの区域があるが「鴨ねぎや」以外はどれがどれだかわからない。そんなもんだから、メニュー表もいっぱいある。昨年11月にしては昭和な雰囲気の店。大丈夫か?気を取り直して国産霜降り牛サーロインステーキ定食を頼む。
ステーキ配膳。たしかに定食仕様。
まずは一口。
意外にも旨味がしっかりしている。看板に偽りない霜降り牛だ。
肉は良い。
が……、付け合わせの野菜がいまいち。最近、吉川のレガーメやCaptain’s TAKEMASAの美味い野菜ばっかり食べてるからつい文句あり。コーンと味噌汁はまあまあ。
店長がいたので、ステーキを誉めつつ、野菜をdisる。すると、
「ステーキ、単品でも出せましたので……」
ちゃんとメニュー表に書きなさい!
ステーキが美味いだけに、このだらしなさは残念。
★★★★
ステーキ漂流記
6月22日
新規135軒目「京都つゆしゃぶ ちりり」近江牛ステーキ御膳?g(京橋)
一口食べるとナパーム弾のように広がる超爆発的な旨味!
2軒連続で完璧(パーフェクト)超人クラスのステーキだ!
京橋は映画ライターの人間にとってはお馴染みの場所である。試写室だけでなく、フィルムセンターもあるしね。要はボクがよく行く街。そんな中で表にメニューを出してるある店が気になった。それが「京都つゆしゃぶ ちりり」。
最近、焼肉屋やしゃぶしゃぶの店も注意してメニューを見るようになって、この表にあるメニューを見ると、やっぱりステーキがある。しかも、近江牛! それも3000円! 安い! けど、ランチが14時で終わってしまうので入れなかったが、今日、うまく調整してオープンして間もなくの時間に店に入った。
入り口の写真は撮れなかったが、「但馬屋 虎ノ門ヒルズ店」とはまた違った和の店の高級感がある。それがまた京橋の雰囲気にぴったり。またまた場違いな店に来た。最近の俺の流行りだね。
すると、店員は俺を4人テーブルの個室に案内した! お一人様なのに個室! なんか、いつもと違って良かった!
だいたい、7~8分でステーキ御膳配膳。御膳なのでサラダ、ご飯、味噌汁、たくあん付き。ステーキはやや小さめ。値段が値段だけに仕方ない。
とりあえず、サラダを片付けた後、一口。
これが爆発的な旨味!
近江牛!
なりは小さくても物凄く濃厚な旨味!
小さくてもこれだけ旨味の爆発力があるんだから、200gのドンとした大きさなら、2日か3日は絶食出来る。そんな旨味。
実際に「但馬屋」の神戸牛と「CAMARO’s DINNER」の青森県産黒毛和牛と「下北ガーデン」の佐賀牛を並べて食べ比べとなったら判断に困る。
そういう完璧超人クラスのステーキだった。
あまりに旨かったので近江牛の握り寿司を追加注文。……ま、若干蛇足だったけどね。
「但馬屋」の時もそうだったが、会計時に店長の名刺を貰う。
ここは京橋テアトルの午後一の前のランチにはいいね。
★★★★★
6月22日
新規136軒目「地中海バル CAPTAIN’S TAKEMASA」尾花沢牛ランプステーキ 150g(吉川)
夜の19時過ぎには吉川にいた。
21日に新装開店した「 地中海バル CAPTAIN’S TAKEMASA 」に行きたかったから。
元々はフランス料理の店で「シェ タケマサ」だったけど、メニューにステーキがあるかいまいちわからず入れないでいたけど、食べログで尾花沢牛ステーキがあることが分かり、行こうとしたら、店が新装中でやってなかった……という感じ。
今じゃフランス料理でもクロアチア料理でも、敷居が高そうな店でも平気で入れるけど……いやいや、「ステーキ漂流記」を始めた頃はステーキ屋だって威圧感があって入りにくかったから、バリバリのフレンチやイタリアンなんかさらに入りにくかった。そう考えると「地中海バル」にしたのは大正解、と言える。最近、都内でもスペイン料理やイタリアンのバルが増えた。吉川駅前の「レガーメ」もどちらかと言うとバル(西洋居酒屋)のスタイルに近い。つまり、入りやすい。
店に入ると6月16日開催の吉川「美味んぼ倶楽部」のオフ会に来ていた佐々木店長がいて、水槽前の席に。で、店長オススメの尾花沢牛のランプステーキと前菜としてバーニャカウダ(サラダ)を。
このバーニャカウダが凄く良い。独特のアンチョビソースに野菜をつけて食べる。このアンチョビソースが凄い。九十九里産でイワシを元にしたもの。サラダの量もちょうど良い。普通、野菜スティックってマヨネーズをディップしながら食べるが、これはかに味噌みたいな物をつけて食べる。これは美味い。
これが終わった後はいよいよ尾花沢牛ステーキ。尾花沢牛は山形県尾花沢市の尾花沢牛……つまりは山形県産だけど、尾花沢牛はさらに市が特化して作ったブランドで、店長曰く「雪降り和牛」と呼ばれるとのこと。
一口。
ランプだけど柔らかくしっかりとした旨味がある。ここ2軒連続したなりは小さいけど牛の核兵器とは違って、ややおとなしい旨味。それも150gにしては多目に見え、ガッツリ食べた気分になれる。
それにしても、水槽もそうだが、店員の言葉も「オラ(スペイン語の挨拶。孫悟空ではない)」とか「グラシアス」とか徹底してる。「グラシアス」とか阪神のゴメスのヒーローインタビューでしか聞かない。つまり、雰囲気から気合いが入ってる。
BGMも……ん? これ、ウディ・アレンの映画っぽくない?
クラリネットがバリバリ入ったデキシージャズ。
ウディ・アレンの映画の予告編で「舞台はニューヨーク」のまさにアレな感じ。
……という、映画ライターならではの物言いをつけてしまった。
地中海なら……スパニッシュギターがバリバリの曲かフラメンコ、タンゴ、セルビアのUZA UZAなんかもあり。
『スパニッシュ・アパートメント』や『ボルベール』、『ブランカニエベス』、ペドロ・アルモドバルの映画のサントラ辺りかな。
店長のイメージとしては「カリブの海賊」……『パイレーツ・オブ・カリビアン』ってこと??
ま、ボクも都内のスペインバルに行って研究します! ……けど、スペインバルって大半はステーキがないんだよね。
なんにしても、また行きたい!
★★★★★