【ステーキ漂流記season2】
22軒目(錦糸町)「Coco Pure」サーロインステーキ
こうなると夜も錦糸町でステーキである。
下町の歌舞伎町、錦糸町は伊達ではない!
ということで、錦糸公園に歩を進めると、その途中でアメリカンな店を発見。
「もしや…」と思って見世の店員に
「ステーキある?」と訊いたら、あるよ、
と。
そこですぐさまお店にピットイン。
それにしても無茶苦茶アメリカンなお店。
けど、ビールはインターナショナルで世界中のビールを取り揃えている。
とりあえず、イスラエルのビールとサーロインステーキを頼む。
待っている間に前回のトラジを書き、
書き終えてちょっとしてからサーロインステーキが配膳。
一口。
焼きすぎ。
ミディアムウェルダンとまではいかないが、あと少しでカッチカチのオージービーフになる所だった。
しかし、それは免れている。
なぜなら、ステーキにタレ(醤油ベース)を塗ったくり、さらにバターまで添えてる。
そう、良く言えばオージービーフに旨味がほとんどない弱点を補っている。
まあ、言い方を変えると力づくのステーキなんだけどね。
付け合わせのポテトは思いっきり油っぽい。つまり、全体的に大雑把。でも、工夫が見られたというね。
1500円のオージービーフならこんな感じ、といういかにも典型。もうちょっと頑張って欲しいなー。
総合:★★★
素材:★★
グリル:★★
タレ:★★★
工夫:★★★
付け合わせ:★★
リーズナブル:★★★★
【ステーキ漂流記season2】
21軒目「焼肉トラジ 錦糸町店」特ハラミ
ハイ、叙々苑様様のおかげで、ボクはお調子ぶっこいてちょっと時間を空けてから「焼肉トラジ」になだれ込む。
チャンスじゃん。
叙々苑とトラジを比べる。
その結果、
ラオウ(叙々苑)とジャギ(トラジ)ぐらいの差があった(笑)。
まず、肉は群馬県産の黒毛和牛。
タレは1種類。
焼いて食べればそれなりに黒毛和牛の旨味はあるが、さっき食べた叙々苑の肉の旨味には勝てない。
肉の見立てで負けている。
ちなみに、値段もトラジの方が高い。
叙々苑のリーズナブルの所を星2つにしたが、実は一皿2400円だったのでバカ高くはない。
ところが、トラジのステーキ肉は特ハラミが3200円、売り切れていた特カルビが3800円。
不味くはないが、
焼肉トラジ、叙々苑に全面的に敗北!
総合:★★★
素材:★★★
タレ:★★★
工夫:★★
サービス:★★
リーズナブル:★★
【ステーキ漂流記season2】
20軒目「叙々苑 錦糸町南口店」牛ステーキカット
流石、叙々苑である。
なぜ、お金がある人は叙々苑に行きたがるか?
何よりも美味いからである。
自分焼きとは言え、そこらの焼き肉屋とは段違いの美味さ。
This is Jojoen!
使ってた牛は千葉県産の黒毛和牛。
それほど期待しないで食べてみたらさ、あきらかに黒毛和牛以外の牛肉にはない旨味があった。
それも甘味がある旨味!
自分焼きでこれだけ美味かったのは下北沢の「下北ガーデン」(注:現在は店名が違うらしい)と板橋の「オセヨ2号」。共に佐賀牛だが、叙々苑は
千葉県産の黒毛和牛でもたしかに美味しいのをだす。
何が違う?
確かに肉が違う。
確実な肉を出す。
それを思い知らされた。
どう焼こうが黒毛和牛の確かな旨味がある!
これが叙々苑クオリティー。
思わずおかわりしたよ!
ところが、千葉県産は品切れで北海道産の黒毛和牛が出て来た。
これがまた旨味の出方が違う。ハラミなのにカルビっぽい。
餌や飼育が違うので産地により
味・旨味が違うことを叙々苑は分かってる。
だから、
叙々苑なのだ‼
こりゃ、是非、リピートしたい!
総合:★★★★★
素材:★★★★★
タレ:★★★★★
工夫:★★★★★
リーズナブル:★★
【ステーキ漂流記season2】
19軒目(南越谷)「源氏 総本店」ステーキ御膳
店側のあり得ないミスに、オイラ、激おこプンプン丸!
南越谷の大通り沿いにあるしゃぶしゃぶ屋「源氏
総本店」。
ちょっと気になっていたんだよね。
で、試しに行ってみたらやっぱりステーキメニューがある。ということで、思いきって入ってみた。
メニューを見ると、ステーキメニューは普通のステーキ御膳と黒毛牛ステーキ御膳の2つがあった。
黒毛和牛ではない。黒毛牛だ。しかも、脇にご丁寧に交雑種と書いてある。かなりテンションが下がったが、まあ、ちょっとはいいかなと思って黒毛牛ステーキ御膳を頼む。
ちょっとして先付けの刺身が来た後にお待ちかねの黒毛牛ステーキ御膳が配膳。
う~ん、ステーキは自分焼きか。
もっとも、しゃぶしゃぶって自分でやる食文化だからステーキも自分で焼くってこと?
ということで、肉をはじめはレアめに焼いてたけど、なんともいまいちなんですよ。
味が薄いというかね。
自分焼きだからこんなもんかな、と思いつつ食べてたが、
「これなら普通のステーキ御膳と変わんなくね?」って思いはじめてね。
こんなもんかな、と思ってレジで会計をした時に大ボーンヘッドが発覚。
なんと、オイラが食べたのは黒毛牛ステーキ御膳じゃなくて、ステーキ御膳であることがわかった!
3700円する黒毛牛ステーキ御膳を頼んだのに、会計はワイン込みで3600円と聞き「?」となって訊いたら、オーダーミスであることがわかった。
「これ、普通のステーキ御膳と変わんなくね?」と
思ったのはビンゴ。
でも、そもそもこの店は
黒毛和牛でもない肉をたいそう高価な物として崇めている。普通の人では黒毛和牛も黒毛牛も区別がつかないが、その味には雲泥の差がある。
実はこういう商法、少なくないんだよね。
本当にブランドを名乗れるのは黒毛和牛、それも神戸牛、米沢牛、近江牛、松阪牛、石垣牛、佐賀牛、仙台牛ぐらいである。こうしたブランド牛ならどんなに自分焼きで食べようが美味い。
元々、この店が「ビッグボーイ」の潰れた店舗の跡地ということがなんともムカつく。
総合:★
素材:★★★
グリル:自分焼きだからなし
タレ:★★
リーズナブル:★★
【ステーキ漂流記season2】
18軒目(東大宮)「ステーキ宮 東大宮店」黒毛和牛ロースステーキ150g
ついに「宮」に来た。
「ステーキ宮」である。
全国的にチェーンがあるステーキレストランなんだけど、都内には町田店しかないうえ、駅から遠い。基本的に都心にはない。町田以外だと埼玉の深谷、行田、上福岡。それも駅から遠い。そう、「ステーキ宮」は郊外のロードハウス店舗が中心。
「ステーキけん」もこれに近いが、新小岩店のようにいわゆる都心で駅近くの店舗が存在する。
「ビッグボーイ」、「ブロンコビリー」、「ステーキのどん」も同様。「ステーキ宮」だけが駅から歩ける店舗が東京・埼玉にはなかった。そこは群馬・茨城・埼玉で展開する「フライング・ガーデン」よりはっきりしている。
なので、ボクにとっては幻の強豪的なステーキレストラン「ステーキ宮」だったが、ついに、ボクが行ける圏内に、しかも最寄り駅から歩ける範囲に「ステーキ宮」が出来た!
「ステーキ宮 東大宮店」‼
「ステーキ宮 東大宮店」、あんたはエライ!
まあ、それでも錦糸町から東大宮は意外にもふぁらうぇい。それでもプチ遠足気分で東大宮まで行ったさ。
東大宮ね……「ステーキ宮」が出来なかったら一生行くことがなかったかもしれない。その点において、ありがとう、「ステーキ宮」である。
うん、駅前通りの赤レンガの道を進むと、国道だか県道だかわからないが「ステーキ宮」がでーんと聳えていた。
おお、確かに駅から近い!
中に入ると直ぐに席を案内される。スープバーとソフトドリンクバーはあるが、サラダバーはないな。なら、ステーキ単品一本勝負!
で、ピンのメニューである黒毛和牛ロースステーキを頼む。150g4580円。まあ、そのくらいはするさ。
店員にどこ産の牛か訊く。
宮城県産。
悪くはない。
15分ほど待つ。やはりサラダバーがないと待ち時間が長く感じるが、その間にこの文の前半部分を書く。
ちょうどいい頃合いにステーキ配膳。
一口。
う、うん、旨味はあるね。
二口。
!
ばっちりな黒毛和牛の旨味。そして柔らかさ。これよ!
ミディアムで頼んだが、しっかりミディアムレアでナイスな焼き具合。
これよ、これ!
黒毛和牛ステーキをやっている店でこの旨味、柔らかさを出せる店がありそうでない。同じ黒毛和牛ステーキを出すステーキレストラン「あさくま」の黒毛和牛ステーキよりも1ランク上のステーキ。その差は牛ではなく、グリルの腕、と見ている。
ところが……名物の「宮のタレ」をかけると……な、な、な、な、なんと、宮ダレで黒毛和牛の旨味が殺されているじゃないか(笑)!
これは衝撃の発見!
黒毛和牛ステーキに宮ダレはNG。
配膳の時に、
「タレをかけておきましょうか?」
と店員に訊かれたが、本当、かけなくて良かった~!
「ステーキ宮」はこの宮ダレにかなりの自身があるのか、ステーキよりも宮ダレを推している感じがする。
しかーし、ステーキ屋の主役はタレではなく、やっぱりステーキなんだよ。
結果、二度試した以外は何もかけなくても黒毛和牛ステーキは爆旨である。それが黒毛和牛なんだよ!
ということを、会計時に店員に店を誉めつつ言った。
「ステーキ宮」、ボクのヘビーローテーションに入れたいお店でした!
総合:★★★★★
素材:★★★★★
グリル:★★★★★
タレ:★★★
ステーキとタレの相性:★
リーズナブル:★★★
アクセス:★★★