誤解していらっしゃるのか、それとも本当にアメリカ報道の鵜呑みなのか疑問なのです。
中国が喧嘩腰なのではなく、喧嘩腰なのはアメリカです。
この前の米朝会談を拗らせなのもアメリカでした。
アメリカは自分の完璧な要求が通らないと子供のように駄々を捏ねます。
ベトナムの会談ではおそらく取っ掛かりの査察を受けさせる辺りで妥協すればまだ進展があったと考えます。
まして制裁の件も人道支援優先でも然程問題にはなりません。
対応しようと思えば出来るのに馬鹿げた大統領の所為で御破算でした。
今回も同様です。
本来、アメリカの貿易赤字の原因はアメリカ通貨ドルが基軸通貨で世界的に需要があるのが問題の発生ポイントかと考えます。
ドルを持っていれば物が買えますから。
同様の問題は円やスイスフランにもあってリスク回避に買われてしまいます。
なのに本気でアメリカ貿易赤字を是正したいなら、他にも国際的な通貨を用意した方がいいはずのですが、ユーロと何か必ず起きますよね。
まるで順番に問題を起こすかのように国の名前と財政危機が出てきます。
もう一つは中国から安い品物を輸入して商売をするのをコントロールしないといけないのかと言う話です。
以前は日本からの輸入で問題になりました。
だから、また輸入先を探して変えるのが先なはずです。
それを選挙目当てにパフォーマンスするのからデタラメな通商交渉になってしまうのです。
出来もしなければそれは喧嘩腰しか手が残りませんよね。
つまり、例え中国が知財のコピーを禁止したり、技術移転の強制をやめたりしても解決しないのでしょう。
一つには既に中国が特許や実用新案などを取得していますから。つまり既に技術的にはかなり良くなった面もあります。
それと品質やコンプライアンスでも環境でもそれなりに改善されたのでしょう。
工賃も高くなっていますから、簡単にクビにされたくないのかと思います。
>どの国にも自らの尊厳があり、協議文書のバランスを必ず図らなければならない。
これだけが実際の中国側が文書に修正を入れた理由なのかと思います。
これまで日本だと日米構造協議でアメリカの都合を聞いてもらえました。
ところが敗戦国でもない中国が同様な要求を飲む理由はありません。
むしろ日本の政府がおかしかったから失われ20年に突入したと言っても過言ではないのかとさえ思えます。
結局のところ、この記者の経歴からしてそうなるのかと言う話になりました。
中国の専門家であっても中国寄りではなく、産経のようにそれを書いて仕事にする方なのかと思いました。
上手くいかないと困るのは確かなのですが、依然としてアメリカは強気の姿勢で株価も上昇しています。
確かに雇用は確保されます。
国内の産業も保護されますが、反対に消費者は物価高に晒されます。
未だにどこかで妥協すると読んでいるのかと言うのくらいしか思いつかない状況です。
とりあえず6月のG20で決着しないのがわかっている以上、アメリカの誤算はかなりの問題になります。