これは、同人誌の表紙の原画です。
かわいらしいですね。かのじょの心そのものだ。かげりのない明るい瞳には、嘘のかけらも見えない。
こんなひとみを描ける画家は、そういません。
かのじょには、絵の才能がありましたが、それを正しく育ててくれる人はいませんでした。周りの者は、かのじょの絵を酷評した。ゆえにかのじょの作品は、だんだんと縮こまってゆき、このような線だけの作品になってしまいました。
家事や育児をしながら、救済ということを考えながら、ほかにもいくつものことをこなしながら、絵画表現もしていくとなると、極限にまで、単純化していかざるを得なかったのです。
しかしそれでも、この表現はおもしろい。試練の天使がこれに、線刻派と名付けてくれたのを、うれしく思います。
わたしもこの方法を用いて、表現を試みてゆきたいと思います。
なお、わたしはこのブログでは、かのじょ風のかのじょらしい表現をまねしていくことを、心がけていきます。かのじょの表現力をもってしか表現できないという限界があるからでもありますが、わたしたちも、法則的に、かのじょに負担をかけすぎている。
かのじょ以外の天使が、ほとんど死に絶えるなどという事態が来るとは、わたしたちも予想だにしていなかったのです。
ここまでやってくれたかのじょをたたえ、かのじょに十分に心配りをしながら、わたしなりのことを、やっていきたいと思っています。