これはわたしの作品です。制作中に邪魔が入りましたので、仕上がりが少々荒いのですが、かのじょとも、試練の天使の作品とも違うことを感じてくれれば、嬉しく思います。
もちろんモデルは、かのじょです。
かのじょは、霊的世界では、こういう感じの姿をしています。細身の長身の男の体型に、豊かな長髪の女性そのものという顔を載せてごらんなさい。実像に近くなります。
あなたがたは、彼の、この姿が好きでした。
女性美と男性美をあわせもち、その絶妙のバランスが美しい彼が、あなたがたは好きだったのです。性別という制限を持つあなたがたにとっては、彼のこの姿は、一つの理想形でもありました。
男性も女性も、あなたがたはよく彼に恋をしました。
男であるのに、女性並みにやさしい天使は、決して裏切らない理想の恋人でもありましたから、あなたがたは、安心して、彼に恋をしていたのですよ。
そして、いちばん馬鹿にして、いちばんいじめてもいたのです。
ほんとうに、おかしなことだ。あなたがたは昔から、よく男だか女だかわからないような男や天使の姿を描くでしょう。
そのイメージの元は、まさにこの人だったのですよ。
この人が魂の世界にいたから、あなたがたは天使と言うものは、ああいうものだと感じて、くりかえしそのイメージを描いていたのです。