世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

欠けたる水晶

2014-03-17 06:35:11 | 画集・線刻派

これはわたしの作品です。制作中に邪魔が入りましたので、仕上がりが少々荒いのですが、かのじょとも、試練の天使の作品とも違うことを感じてくれれば、嬉しく思います。

もちろんモデルは、かのじょです。

かのじょは、霊的世界では、こういう感じの姿をしています。細身の長身の男の体型に、豊かな長髪の女性そのものという顔を載せてごらんなさい。実像に近くなります。

あなたがたは、彼の、この姿が好きでした。
女性美と男性美をあわせもち、その絶妙のバランスが美しい彼が、あなたがたは好きだったのです。性別という制限を持つあなたがたにとっては、彼のこの姿は、一つの理想形でもありました。

男性も女性も、あなたがたはよく彼に恋をしました。
男であるのに、女性並みにやさしい天使は、決して裏切らない理想の恋人でもありましたから、あなたがたは、安心して、彼に恋をしていたのですよ。

そして、いちばん馬鹿にして、いちばんいじめてもいたのです。

ほんとうに、おかしなことだ。あなたがたは昔から、よく男だか女だかわからないような男や天使の姿を描くでしょう。

そのイメージの元は、まさにこの人だったのですよ。

この人が魂の世界にいたから、あなたがたは天使と言うものは、ああいうものだと感じて、くりかえしそのイメージを描いていたのです。





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コーラル

2014-03-17 03:45:20 | こものの部屋・第3館


       



女は、ただ、精霊の顔ばかり見つめていました。そして、昔の自分の技を思い出し、右手で砂をかいて、美しい若者の顔を描き始めました。精霊はまた、「あなたを愛している」と言いました。そして、何度も、何度も、彼がそういうたびに、女の顔は、少しずつ、美しくなってゆきました。やがて彼女は、砂の上に、それは見事な、美しい若者の微笑みの顔を描いていました。






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