これはかのじょが、同人誌用に制作した絵です。
同人の作品の挿絵としてつけた絵です。
ひとえのきつい目が印象的ですね。冷たい冬の風の中で荒れた髪は人物の荒れた人生を思い起こさせる。そこを生きぬいている強い人間の目を、かのじょは表現したかったようです。
この絵をつけた作品を書いた女性を、かのじょは愛していました。
未熟な人で、かなり荒れた人生を歩んでいる人でしたが、魅力的な部分があった。かのじょは最大限、その人に尽くそうとしていたのです。
天使は人間に支配的にふるまうものではありませんよ。このように、友情を結び、尽くしたいと思っているものなのです。
かのじょが同人活動をやめた直接の原因は、ある同人の女性の嘘でした。
どんな嘘にも耐えてきたかのじょですが、ある女性が、これはもう耐えられないという嘘を、平気でついたからです。
まことをつくしても、馬鹿にされるだけならもうやめようと。
いろいろなことが積み重なり、限界がきていたということもありましたが。
この絵は、かのじょが、同人活動を通して、人の心によりそい、人の心とともに生きていこうとしていたことの、証しです。