これは、月の世の物語の重要人物、ドラゴン・スナイダーをかのじょが描いたものですが、失敗作として封じられていたものです。
これを見ると、かのじょの弱点がわかりますね。試練の天使が描く男性像と比べてみるとわかると思いますが、かのじょには、男のあくどさが描けない。どうしても美しくなりすぎる。かなりおもしろい男性像ですが、これは弱い。
かのじょは、ドラゴン・スナイダーに、男性としての力を発揮してほしかったのです。要するに、男性にも、救済に参加してくれと叫びたかったのです。
かのじょはがんばっていましたが、女の力だけでは限界があるのは当たり前です。
男ががんばっている時、女性は積極的に助けますが、女ががんばっている時、男は滅多に助けません。それが美女ならなおさら。
とんでもないギャグになる恐れがあるからです。かのじょもそれはわかっていたから、わがままは言わなかった。極限までがんばらねばならないと覚悟はしていた。
しかし、美女が引っ張ってきたこの救済は、もはや無視できないほどに大きくなってきている。
男の方々は、どうしますか。
みなのために、本気で命を捨てることができる美女に出会ってしまったら、男はどうするべきですか。
ローレライのように、闇に葬るのですか。