これも線刻派の表現に入れてしまいましょう。
方眼編のひまわりです。これもかわいらしい。
一時期、かのじょはレース編みに凝っていましたが、これはそのうち、失敗作として処理され、発表されなかったものです。ですが今見るととてもよい。
かのじょの、明らかに真っ直ぐな心が現れている。
かのじょはいつも、ほとんど何の理由もなく、それそのものを愛する。真正面から見つめる。そういうかのじょの愛が目に見えるようだ。
女性というのは、こういう細やかなことが得意です。かのじょは生きていたら、もっとこれを巧みに発展させていきたかったようです。
それで表現の可能性をのばしてみたかった。
どんな小さなことでも、それをよきこととして、発展させていくと、必ずよいものになっていく。
それがかのじょの信念でした。