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坂の上の雲ミュージアム企画展示内覧会

2014年02月24日 | 伊予松山歴史散策
坂の上の雲ミュージアムは、平成19年4月28日に松山市中心部に位置する松山城の南山麓、萬翠荘下(愛媛地方裁判所東)に開館、松山市出身の秋山好古・眞之兄弟、正岡子規の3人が主人公となっている小説『坂の上の雲』ゆかりの博物館である。
坂の上の雲ミュージアムでは、「第8回企画展 近代国家制度の形成1 明治の教育 子規・眞之と小学校」が平成26年2月25日(火)から平成27年2月15日(日)の期間企画展示開催されるに当たり、本日(2月24日)展示内覧会が行われ秋山兄弟生誕地にも案内があり研究員一同参加した。
わが国の近代国家制度の形成には人材育成が必要で政府は欧米教育を参考に試行錯誤しながら教育改革に取り組んだ。松山から秋山眞之・清水則遠・正岡子規が東京大学を目指し上京、清水は東大入学を前にして病に倒れ、眞之は海軍兵学校へと進路変更、子規だけが東大進学した。眞之、子規は東京予備門時代夏目漱石と同級生であった。
今回の展示では、教育掛図・教育書類などの実物資料や明治時代松山の教育関係資料を展示し、眞之・子規が学んだ明治初期の初等教育の実像を展示の中心としていた。
内覧会には、東大阪市にある、司馬遼太郎記念館関係者や、企画展示資料提供者、マスコミ関係者が参列して内覧会が行われた。


平成19年4月28日、開館した「坂の上の雲ミュージアム」で坂の上の雲の主人公、秋山好古・秋山眞之・正岡子規を中心とした博物館で、設計は世界の建築設計者、安藤忠雄である。


「第8回企画展 近代国家制度の形成1 明治の教育 子規・眞之と小学校」内覧会会場案内板。


内覧会に先立ち式典があり、野志松山市長が挨拶。


続いて中村愛媛県知事が祝辞を述べた。開館当時は松山市長で、坂の上の雲ミュージアム建設立案した人が、中村時広知事であった。


第8回企画展 近代国家制度の形成1 明治の教育 子規・眞之と小学校展示会開催テープカット・・左から、坂の上の雲ミュージアム館長、東大阪市にある司馬遼太郎記念館副館長、中村愛媛県知事、野志松山市長。


第8回企画展 近代国家制度の形成1 明治の教育 子規・眞之と小学校展示会会場最初に開示してある説明標語板。


次に眼にするのがこの説明板。


そして資料を見ていく順路で先ずは、江戸末期の教育から近代化へと進む日本の教育過程が資料展示してある。


教室の一部も展示してある。・・長机に長椅子。


教育関係ばかりでは気持ちが疲れる・・気持ちを解す遊び心もある展示物が用意されていた。


秋山好古・眞之・子規の6面絵合わせパズルでリラックスして次の展示物を見よう。


好古は、福沢諭吉の学問のすすめを読み、これからの近代国家を構築していくには青少年の教育が必至と考え、大阪師範学校に入学し名古屋師範学校附属小学校の教師となる。
明治8年4月30日、文部省が募集した要項。好古は、明治8年1月、17歳で松山から旅立ち大阪で代用教員を務め同9年5月大阪師範学校に合格、第3期生として入学、成績優秀により翌明治10年7月卒業し名古屋師範学校附属小学校に赴任した。その後伊予松山の先輩、名古屋師範学教務官・和久正辰と名古屋鎮台の山本武官の強い勧めがあり陸軍士官学校に入学する。
画像は、京都府布令書で、好古も同様の大阪の布令書をみて出願した。


秋山眞之が詩経書として使ったもので、秋山淳五郎は、眞之の幼名、鹿太郎は、秋山家の長男である。


明治15年当時松山の城下町図で、主な小学校、私塾の位置図と秋山家、正岡家が記載されている。


坂の上の雲ミュージアムの壁面に資料掲示してある、主人公達。


昭和43年から昭和47年にかけ「『産経新聞』に連載された坂の上の雲」当時の連載小説が坂の上の雲ミュージアムの壁面に展示してある。


坂の上の雲ミュージアム3階から見た「萬翠荘」。
萬翠荘は、松山城山の南麓に建ち、大正11年に、旧松山藩主の子孫久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵が東京の別邸として建てたフランス・ルネッサンス風の洋館で、設計は後に愛媛県庁本館などを手がけた建築家木子七郎。建物を「萬翠荘」と命名したのは、定謨の子で次代当主となった久松定武である。建築面積428.78平方メートル、地下1階、地上2階建て、昭和20年11月松山に進駐軍が進駐した時、司令官の宿舎として接収された経緯がある。この山頂に松山城本丸がある。
萬翠荘が完成し最初に宿泊された方は、摂政宮殿下、後の昭和天皇である。建築中であった萬翠荘は、大正11年11月15日、松山の高浜沖で陸海軍の大演習が行われ観閲に来られる摂政宮殿下(皇太子)の宿舎とするため突貫工事で造り上げた建物である。
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