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 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

ナベレレの先輩

2012-08-21 18:46:32 | Weblog
今日は、ギターとか、ウクレレを演奏しない人には、ちょっとわかり難い話かもしれませんよ~




ナベレレ、とりあえず音が出てよかった~って感じで、昨日は終わったんですが、何曲か弾いてみると、いろいろ不具合を発見しました。

まずは弦高が高く、とても弾きにくかったので、ナット部分を低くして、弦高を下げました。



あとは、ボディに着いているブリッジ、弦をひっかけている部分ですが、ここにはすごいテンションがかかるんです。今回はボディが金属ということで、ビスを使って留めてみました。しかし接着面が小さいため、ビス1本では持ちこたえられませんでした。で、この部分は新しく作り直しました。同時にサドルも作り直し。

ブリッジの接着面を大幅に大きくして、今度はビスを3本使って固定しました。
接着面が増えると、ボディが響きにくくなるため、音に影響が出て、ちょっとこもった感じの音になります。でも、これでブリッジの強度がアップしたので4弦をLowGに変更。他の弦もいいヤツに張り替えたことで、チープな音から重厚感のある音になりました。

あと、指板も自作なんですが、フレットを打ち込んだ時、2フレット目が1フレット目より高く、4弦1フレットの音G#が出ません。これもフレットを削って修正。



ウクレレ作る時に、このフレットを打ち込む作業が一番大変。





こんな感じで、ある程度、調整したことで、昨日よりずっと弾きやすく、音もまずまず、音程もしっかりしました。




家具だったら、強度とデザインだけしっかりしていればいいのですが、楽器は音がちゃんと出なければ、いくら形がうまく出来ても意味がありません。本当に難しいです。


で、音はちゃんと出るようになったんですが、ウクレレに比べれば音色はたいしたことない。そもそも音色を求めるなら、ナベ使っちゃダメでしょう。(笑)


音程はしっかり、でも音色にはそんなにこだわらず、逆にナベということをもっとアピールするために、ボディをクローズにしてみました。もちろん、クローズするのはナベのフタです。









これで、オリジナルティがますますアップ!完璧にナベです。(笑)


しかも、思ったほど音色も悪くなってないです。まあ、もともとたいした音じゃないですからね~。



そもそも、このナベレレを作ろうと思ったのは、ご近所の木工家イーズリーズさんが、ペンキの缶でギターを作っていたから。





僕も空き缶でウクレレ作ってみたかったけど、それじゃマネになっちゃうから、何かないかな?って考えていたところ、たまたまあったナベに目が止まったことで、作ることにしたんです。


ペンキ缶でギターを作る時に問題だったのが、底が深くて、ちょっと弾きにくかったこと。ナベは底が浅いので、この問題をクリア。イーズリーズさんも、「ナベか!いいところに目をつけたね」って言ってくれました。


でも、ペンキ缶のギターを見てなければ、このナベレレも出来ていなかったはず。ペンキ缶ギターはナベレレの先輩です。(笑)

イーズリーズさんは、クラフトの世界では大先輩。近所に、こんなクリエイティブな作家さんがいることで、僕もよい刺激を受けます。


イーズリーズさんとは、もみじクラフトごてんばアート・クラフトフェア多摩クラフトフェア伊豆高原クラフトの森フェスティバルでご一緒します。 ペンキ缶ギターとナベレレ、同時に見られるチャンスですよ~!!


イーズリーズさんは現在、新ペンキ缶ギターを制作中です。もともとスタジオミュージシャンだった方なので、ギターそのものも楽しみですが、彼の演奏も楽しめると思います。



こんな話を聞いたら、、クラフトフェア、行ってみたくなって来たでしょう!(笑)
ぜひぜひ、僕たちが出展するクラフトフェアに遊びに来てください。お待ちしております!



とりあえず、今週末は木曽の手仕事市ですよ~。






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