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The Butler(大統領の執事の涙)

2014-04-13 18:53:45 | live・movie
ちょっと前に、「12 years a slave(それでも夜は明ける)」という映画を観て来たと書きましたね。

あの鑑賞券は、THE NITEというラジオ・プログラムで、ペアでプレゼントしていただいたものだったんですが、そのチケットをプレゼントしてくださった吉岡正晴さんが「それでも・・・」は一人で観た方がいいよ、というようなことを、確か言っていたような気がしたんです。
内容がかなりへヴィーなので、そう言われたのだと思うんですが、素直で、友達がいない僕は、吉岡さんの言われるように、前回一人で観に行ったんですよ。
まあ、そうすると鑑賞券が一枚余るわけですね。誰かにプレゼントしてもよかったんですが、内容が内容だけにもらって喜ぶ人もすぐに思いつきませんでした。

というわけで、もう一度「12 years a slave」を観て来ました。



何度観ても重い映画です・・・


映画を観に行った時に通常味わえる、楽しかったとか、感動したとか、スキっとしたとか、そういうのがいっさいないんだもんね。
邦題の「それでも夜は明ける」っていうタイトルがむなしく感じます。


で、なんか映画を観たぞ!って気持ちが味わいたくて、もう一本観ちゃっいました。


こちらも以前から観に行きたかった「The Butler(大統領の執事の涙)」。



幼少期を奴隷として過ごした主人公セシルが、大統領の執事になるという実際の話を元に作られた映画ですが、そのサクセス・ストリーが映画の本題ではありません。
主人公セシルが大統領の執事として仕える中、息子は公民権運動に参加し黒人差別撤廃訴え、国と戦っていくのです。立場の違う親子は、お互いを理解し合えず、2人の溝はどんどん深まってしまいます。
しかし、時が経つに連れ、アメリカは少しずつ変わっていきいます。この映画はアメリカの歴史、特に公民権運動に興味がある人には、とってもいいと思います。気になるキーワードがいっぱい出て来ます。


「それでも・・・」では、奴隷の過酷な生活を見せられ、「大統領の・・・」では、黒人が人間の尊厳を取り戻すための道程を見せられました。
この暗黒の時代を乗り切り、現在ではオバマさんが大統領を務めていると思うと、彼らの壮絶な戦いに、今やっと一区切りついたのではと感じさせられる映画でした。

オバマ大統領誕生の瞬間、彼らはようやく、本当に「夜が明けた」と感じられたのだと思います。



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