1938年、本多維富(ほんだこれとみ)は、水からガソリンを作る方法を開発した!
そしてこの開発を海軍に持ち込んだのだ。
この時、海軍省次官だった山本五十六は、この開発の真意を探るため、のちに神風特攻隊の産みの親となる大西瀧治郎大佐に確認の実験を命じる。
そしてその実験で本多は見事、水をガソリンに生成させたのだ。
当時、日中戦争から第二次世界大戦へと戦線が拡大する中、資源が乏しい日本はエネルギーを海外からの輸入に依存するしかなかったのだが、アメリカの輸出規制によって石油を手に入れられなくなっていた。
そんな折、本多によって、水からガソリンを作る方法が開発されたのだ。
これは日本を救う世紀の発明!
大西はすぐにこの実験結果を山本と米内海軍大臣に報告。
しかし米内海軍大臣は念のためと、海軍の燃料専門部署の立会のもと、もう一度実験をすることにした。
その結果・・・
本多が嘘をついていたことが判明した。
本多は、これまでも稲藁から生糸が作れると信じ込ませ、多くの人から資金を集めて詐欺罪で逮捕されていたり、海水からアルコールを作れるという話を持ちかけていたりしたことのある詐欺師だったのです。
この事件から85年経った現在、なんと水と二酸化炭素から石油が作れるという技術が開発されました!!!
ニッポンの救世主⁉「人工石油」の実験が大阪でスタート
開発したのは立命館大学総合化学技術研究機構の今中忠行氏。
実証実験の主催者はサステイナブルエネルギー開発(仙台)で、大阪府、大阪市、大阪商工会議所の三者の支援を受け行ったそうです。
石油なので使用時にCO2を排出しますが、生成時にCO2を利用するということでカーボンニュートラルが実現出来るそうです。
生成時には種油が必要で、その種油が軽油なら軽油に、灯油なら灯油が作れるそうで、コスト的には現在の価格の約1/10程度で出来るとのこと。
この技術が本当なら、これまでエネルギー資源を海外に依存していた日本のエネルギー自給率が大幅にアップするどころか、もしかしたら産油国となり得る可能性もあります。
またEV自動車へと全面的に移行しようとしていた自動車業界も、考え直さなければならないのかもしれません。
しかし、なぜかこの発明、人工石油を販売するのではなく、人工石油を作る装置(ドリーム燃料製造装置)の方を月額50万円のサブスクでリースするとのこと。
そして、すでにこの4月よりリースが開始されているらしいのですが、月額50万円で採算を取れるのは大手のバス会社や配送業くらいでしょうか。
あとは飛行機や船、鉄道などの輸送業にも使えるのかな?
しかし、この装置でそんなに大量の燃料を作れるのでしょうか?
大量に作るには、ドリーム燃料製造装置が100台、1,000台と必要になるのなら採算が合うのかな?
85年の時を経て、開発されたこの技術、にわかには信じ難い気もしますが今度は本物?
もしこのまま実用化が普及していけば、燃料を作るだけではない本物のドリーム(夢)製造装置となるかもしれませんね!
今日は、作業せず一日このブログを書いていて、仕事は出来ませんでした^^;
歴史もエネルギーのことも、まだまだ勉強し始めたばかりで、間違っている部分もあるとは思いますが、お気づきの点がありましたら、優しく教えていただければと思います(^^)