9月30日と10月1日の2日間、島崎藤村学会第33回全国大会が、群馬県安中市の磯部温泉で、ひらかれた。
1日目は、研究発表とシンポジウムがある。
現地の有識者の方をまじえてのシンポジウムは楽しい。
夜の懇談会は、藤村の「惜別の歌」を歌って終わる。
2日目は、隣地研究会、藤村にゆかりの土地を巡る。
貸切バス2台で、出発。
温泉名物の伝統的な手焼き磯部せんべいを焼く職人さん、手さばきの見事さに、ただただ、手元を見つめる。
藤村は、磯部温泉に逗留するたびに、留守宅に、磯部せんべいを送っているが、この名月堂で、買ったのではないかといわれている。
名月堂のすぐそばに、足湯が整備されていた。
磯部温泉は、日本伝承5大童話の1つとされる「舌切り雀物語」発祥の地といわれ、舌切り雀神社がある。
「里人スズメと爺婆の霊を慰めんと元禄の末頃ささやかな一宇の堂をこの地に建立した」と神社縁起にあるという。
磯部公園は文学碑公園ともいわれ、磯部温泉にゆかりのある文人墨客の文学碑が建っている。
その一角に、日本最古の温泉記号があった....現在の地図でも、使われているデザインの源流。