スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

闘病記21/24回(竜宮城への旅が終わって)

2012-12-24 21:51:01 | エッセー「竜宮城への旅が終わって」

 

10.家族

 

 妻は今回の病気に接し気丈に献身的に尽くしてくれた。思い起こせば健常な時も同様であった。病気になってから改めて妻の有難みを深く認識した。

妻の友人がお見舞いに尋ね私独りの時に

「彼女は私の前で泣いているのよ!!頑張っている様に見えるけど・・・」と言った。

気持ちを込めて妻に恩返しは出来ないが、今は元気になることだけである。

 

 長男は近くのマンションに独り暮らしで会社勤めの傍ら、演劇のシナリオ創作に夢中である。

3回ほど観劇の機会があった。ペンネーム穂村一彦作「タナトピア」は今まで経験したことが無い別世界を私に紹介するが如くオリジナリテイがあって興味を持った。これも竜宮城の一つかもしれない。もっと連続して公演すると良いと思うが素人集団の趣味の域だから無理からぬことであろう。長女は私達の自宅に居候している。20歳代で読んだ石川達三「稚くて愛を知らず」と似た様なトレースである。失うものの大きさを知り、早く自立して欲しいと思う。

私の年齢になると孫がいるのが普通であるが、二人とも未婚の為未だその芽は見ない。

この病気になってから尚更その芽を早く出してもらいたいと思う。

病気は精神的、気持ちの問題でもあるから芽が出ると症状が和らぐかもしれない。

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