阪神 000 101 000 2
広島 000 000 000 0
勝利投手:秋山11勝3敗
敗戦投手:中村祐3勝4敗
セーブ:スアレス3勝1敗25S
本塁打:[阪神]大山28号
石原慶の引退試合として行われた試合に先発した中村祐は、初回に無死2塁のピンチを招くも、糸原とマルテを凡打に打ち取り、大山への死球を挟んでサンズを三振に斬って無失点で凌ぐと、2回と3回も走者を出しながらも無失点に抑えましたが、4回1死後に四球を与えて1死1塁から木浪に適時2塁打を浴びて先制点を失い、6回には大山に本塁打を浴びて2点目を失って、6回裏の攻撃で代打を送られ、6回を6安打2失点で降板しました。
7回は菊池保が三者凡退に抑えましたが、打線が天敵秋山に6回まで散発2安打に抑えられて2塁さえ踏めず得点を奪えませんでした。
8回の守備からは、石原慶が守備に就き中田をリードして、糸原、マルテ、大山の主軸を三者凡退に抑えました。8回裏には無死1塁で打席に入ると、阪神も同級生の能見に交代する意気な計らいをして雨が降る中、5球目の直球を打ち上げて右飛に終わり現役最後のプレーを終えました。
9回はケムナが三者凡退に抑えるも、打線もスアレスに1安打無得点に抑えられて、阪神に4安打零封され、石原慶の引退試合を白星で飾ることができませんでした。また、今季の負け越しも決まりました。
試合後には、石原慶の引退セレモニーが行われ、センターのビジョンに現役時代のプレーが映し出された後、マウンド付近で引退スピーチを行い、會澤と2人の愛娘から花束贈呈を受けました。その後、マツダスタジアムを一周してファンに別れの挨拶を終えると、サプライズで黒田博樹氏と新井貴浩氏が登場して再度花束贈呈が行われました。
そして、チームメートの手で8回胴上げされた後、全選手とハイタッチで別れを告げると、最後に待っていたK.ジョンソンと熱い抱擁をかわして現役生活に別れを告げました。
石原慶は、引退スピーチでは、最初に引退セレモニーの場を設けた松田オーナーと球団スタッフにお礼をすると、今季が無事に開幕できたことを医療関係者に感謝し、その後も指導者、先輩、後輩、仲間やスタッフ、そして両親、家族への感謝の言葉を述べました。さらにファンに対しても、これまでの声援に感謝をするなど、気遣いのできる人柄が伝わりました。
今日の試合は、石原の似顔絵と背番号31が描かれたマスクを着用し、今季限りで現役引退する藤川が、試合後の挨拶では石原慶の引退記念Tシャツをその場で着用しました。さらに黒田と新井がサプライズ登場し、最後は相棒のK.ジョンソンとの抱擁で大きな感動を呼びました。
これだけ多くの人から見送られる石原慶は、誰からも慕われ、人望の厚い素晴らしい選手だったことを感じられました。石原慶には良き指導者として、これからもカープを支えてほしいですね。
19年間お疲れさまでした。そしてカープを縁の下から支えてもらいありがとうございました。