広島 020 000 000 2
巨人 000 000 003 3
勝利投手:畠2勝1S
敗戦投手:遠藤2勝3敗
打線は、2回に四球と2塁打で無死2,3塁として、1死後に末包が2点適時打を放って先制しましたが、3回以降は8回まで散発2安打に抑えられて2塁さえ踏むことができませんでした。
先発の遠藤は、5回まで1安打1四球に抑えて2塁さえ踏ませない好投で、6回には連打で無死1,2塁とされるも、ウォーカーを中飛、吉川を併殺に打ち取って得点を与えず、7回と8回も無安打に抑えました。
打線は9回に四球と安打と敬遠などで1死満塁の追加点機を作りながら、遠藤が遊ゴロ併殺に倒れて無得点に終わると、9回も続投した遠藤が連打と四球で無死満塁のピンチを招いて、マウンドをターリーに譲りました。
代わったターリーはポランコに適時打を浴びて1点を失うと、続く中島に2点適時打を浴びて、痛恨の逆転サヨナラ負けを喫して3位に転落しました。
遠藤は、球の切れ、制球とも抜群で巨人打線を翻弄して、8回まで3安打2四球無失点の素晴らしい投球内容でした。一方の打線も8回まで唯一のチャンスであった2回無死2,3塁で2点を挙げて、8回終了時点までは完全に勝ちペースの展開でした。
しかし、9回の攻防が明暗を分けて試合の流れも変えてしまいました。カープは1死満塁としながら、遠藤が初球を打って遊ゴロ併殺の最悪の結果となりました。
これで試合の流れが変わり、遠藤が9回裏に無死満塁のピンチを招き、代わったターリーもこの悪い流れを止めることができず連続適時打を浴びて逆転サヨナラ負けを喫しました。
9回表のチャンスで遠藤に代打を送らなかったのは、それまでの投球内容と球数を考えれば、間違いではないと思います。また9回のピンチで栗林が登板しなかったことから、何かしらのトラブルがあったとなると、遠藤の続投はやむを得なかったと思われますが、問題は遠藤が初球に手を出して併殺に倒れてことだと思います。
この場面であれば、巨人バッテリーはスクイズを警戒しての投球となることから、打者有利のカウントになる可能性があったので、少し様子を見ても良かったと思いますし、状況次第ではスクイズを仕掛けても良かったと思います。
遠藤にとっては悔しい登板になったとともに、野球の怖さを痛感した試合になったと思います。この悔しさを糧にしてさらに成長してほしいですね。
そして登板を回避した栗林は、ベンチ入りしていたので大事ではないと思いますが、状態に気なりますね。