矢崎と田中が契約更改交渉に臨み、矢崎は2,800万円増の年俸5,600万円、田中は2,000万円増の年俸5,000万円でそれぞれ更改しました。
矢崎は、自己最多となる54試合に登板して、4勝2敗24セーブ10ホールド、防御率2.81の好成績を残しました。
今季はキャンプ中の故障により開幕2軍スタートでしたが、4月中旬に1軍昇格すると、栗林が故障離脱した後は、代わりに守護神を務めました。栗林が1軍復帰後も守護神の役割を果たしましたが、夏場に疲労から調子を落としましたが、再調整後はセットアッパーとしてチームの勝利に貢献しました。
今季の矢崎は大車輪の活躍で、栗林不在時には守護神としてチームを勝利に導いており、矢崎の活躍無くして、今季の2位躍進はなかったと思われ、リリーフ投手の中では最高評価ではないかと思います。
シーズン終盤に息切れして状態を落としてしまいましたので、来季に向けてはシーズンを通して1軍で活躍できるように今オフはしっかりとトレーニングに励んで、島内、栗林とともに鉄壁のリリーフ陣を形成してほしいですね。
田中は、111試合に出場して、打率.228、6本塁打、28打点の成績を残しました。
今季は開幕から1軍に帯同して、途中出場が多く調整が難しかったと思いますが、代打としては勝負強い打撃を披露し、守備でも遊撃のほかに三塁や一塁も守るなど、影でチームを支えていたことから、数字以上にチームへの貢献度は高く、球団もその点を評価しての大幅増額に繋がったと思われます。
ここ数年は故障の影響もあって精彩を欠いたシーズンが続きましたが、今季は復活への手ごたえを掴むことができたのではないでしょうか。田中が復活すれば、カープの内野陣も選手層が厚くなり、大きな戦力アップにつながります。来季はさらに状態を上げて、レギュラーを奪うくらいの意気込みで臨んで、小園らを脅かしてほしいですね。