酷く薄汚れた溝水のような世界で
まだ誰にも見つかっていない秘境の清流を見た気がした
少し似ている気がする、隔絶と言う名の共通点
ちなみに↑の文章は今日の出来事とは全く何も関係ないです
先日、自宅のカギとバイクのカギとお母さんの家のカギがくっ付いているカギを無くしました
それであーだーこーだというめんどくさい話があり
今日はお父さんとスペアキーでスペアキーを作りに行くことに
運転は大体俺がすることになっていて、最初はアピタにある鍵屋に俺が向かっていると
「これどこ向かっとんの?もしかしてアピタ?」
と言い出した、俺は黙っていると
「実は印鑑を作らないといけないんやけど、アピタある?」
「・・・」
「ジャスコに行きたいんやけど、まあええわ」
「・・・」
しばらくするとこの車はアピタを通り過ぎた
「あれ?アピタここやで、ああもしかして裏側から入るのか」
「・・・」
この車はアピタの裏口も通り過ぎ白子のジャスコに向かいだした
ジャスコはもう俺がガキの頃からちょくちょく通っている
昔は毎週日曜日に一週間分の食材をよく俺とお母さんとお父さんの3人で買出しに来た記憶がある
ここで手巻き寿司の納豆まきと天むすを毎回買ってもらっていた記憶がほんのりある
ジャスコの駐車場はほぼ固定位置というのが決まっていて
正面玄関の前の駐車場の真ん中あたり
ここは何故かちかい割りに常にあいている謎のスペースなのだ
そこに車を止めると、とっとと商店街みたいになっている部分を通り抜け
最初にキャッシュコーナーに入る
ここで俺とお父さんの通帳記載をしなければいけないのだ
何故かは教えない
記載を終えた二人はおぼろげに覚えていた「1階以外のどこか」という情報を手に
階段で2階に上る
案内をみてもどうやらなさそうだった
「ちょっと誰かに聞いてみよか」
「・・・」
「なあ、誰かに聞いてみよか」
「・・・」
「ちょっと聞いてくるわ」
お父さんは適当な店のレジに行き店員と喋っていた
俺は案内板の前で何を思うことも無くただ突っ立っていた
「やっぱり潰れたみたいや」
「・・・」
「前あったのになぁ、そうか潰れたんか、わっはっは」
「・・・」
「それじゃあ次ハンコつくりにいかんと、3階やったっけ」
「・・・」
「おっ、エスカレーターあった、これ乗ろ、これ」
「・・・」
お父さんはそそくさとエスカレーターに乗り込み
俺は4歩手前に乗る
エスカレーターで3階に着くと目の前にハンコ屋がある
「おお、あったあった、わっはっは、ここやここ、ここ」
「・・・」
「じゃあちょっとハンコ買ってくるわ」
「・・・」
エスカレーターを上りきった俺は数歩足を前に運ばせ
空耳を振り払い左側にあるゲームセンターを凝視していた
(そういえばもう夏休みなのか)
何やら小学生や中学生とおぼしき少年少女がたむろったりクレーンゲームをしたり
種々様々な楽しみ方をしている
子供の親、だろうか
後姿なので分からないが恐らく30台程度の女性がポケモンのカードゲームの前で
立ち尽くしているのか画面を見ているのか、傍目からでは良く分からないが
微動だにしなかった
特に興味を持たなかった俺はゆっくり、非常にゆっくりとハンコ屋に近づいていた
特に何かすることも無かったのでハンコでも眺めようと思った
だが、ここで注意しないといけないのは
「絶対に」、「絶対にそこに居る男と俺は無縁の関係だ」ということを周囲の人間にアピール
しなければならないということ、これはもはや俺の宿命というか使命というか
あの人間と俺は、まるで関係の無い永遠に交わらない運命なのだと言うことを
いかに周りの人間に怪しまれずに、ごく自然に表現できるかが俺の役者生命を左右している
この技術は数年前から培われており、今では右に出るものは居ないと自負している
そしてここで思ったことは日本人の苗字は15000程度あるらしく
それが高さ2m幅50cmほどの直方体に全て入りきるということに俺は驚嘆していた
「ここに全ての苗字のハンコがあります」と、書かれていて
本当に15000個もハンコがあるのかと数えてみたぐらいだ
もちろん掛け算を応用して数えたんだぞ
というわけで長くなったので2部構成にします
まだ誰にも見つかっていない秘境の清流を見た気がした
少し似ている気がする、隔絶と言う名の共通点
ちなみに↑の文章は今日の出来事とは全く何も関係ないです
先日、自宅のカギとバイクのカギとお母さんの家のカギがくっ付いているカギを無くしました
それであーだーこーだというめんどくさい話があり
今日はお父さんとスペアキーでスペアキーを作りに行くことに
運転は大体俺がすることになっていて、最初はアピタにある鍵屋に俺が向かっていると
「これどこ向かっとんの?もしかしてアピタ?」
と言い出した、俺は黙っていると
「実は印鑑を作らないといけないんやけど、アピタある?」
「・・・」
「ジャスコに行きたいんやけど、まあええわ」
「・・・」
しばらくするとこの車はアピタを通り過ぎた
「あれ?アピタここやで、ああもしかして裏側から入るのか」
「・・・」
この車はアピタの裏口も通り過ぎ白子のジャスコに向かいだした
ジャスコはもう俺がガキの頃からちょくちょく通っている
昔は毎週日曜日に一週間分の食材をよく俺とお母さんとお父さんの3人で買出しに来た記憶がある
ここで手巻き寿司の納豆まきと天むすを毎回買ってもらっていた記憶がほんのりある
ジャスコの駐車場はほぼ固定位置というのが決まっていて
正面玄関の前の駐車場の真ん中あたり
ここは何故かちかい割りに常にあいている謎のスペースなのだ
そこに車を止めると、とっとと商店街みたいになっている部分を通り抜け
最初にキャッシュコーナーに入る
ここで俺とお父さんの通帳記載をしなければいけないのだ
何故かは教えない
記載を終えた二人はおぼろげに覚えていた「1階以外のどこか」という情報を手に
階段で2階に上る
案内をみてもどうやらなさそうだった
「ちょっと誰かに聞いてみよか」
「・・・」
「なあ、誰かに聞いてみよか」
「・・・」
「ちょっと聞いてくるわ」
お父さんは適当な店のレジに行き店員と喋っていた
俺は案内板の前で何を思うことも無くただ突っ立っていた
「やっぱり潰れたみたいや」
「・・・」
「前あったのになぁ、そうか潰れたんか、わっはっは」
「・・・」
「それじゃあ次ハンコつくりにいかんと、3階やったっけ」
「・・・」
「おっ、エスカレーターあった、これ乗ろ、これ」
「・・・」
お父さんはそそくさとエスカレーターに乗り込み
俺は4歩手前に乗る
エスカレーターで3階に着くと目の前にハンコ屋がある
「おお、あったあった、わっはっは、ここやここ、ここ」
「・・・」
「じゃあちょっとハンコ買ってくるわ」
「・・・」
エスカレーターを上りきった俺は数歩足を前に運ばせ
空耳を振り払い左側にあるゲームセンターを凝視していた
(そういえばもう夏休みなのか)
何やら小学生や中学生とおぼしき少年少女がたむろったりクレーンゲームをしたり
種々様々な楽しみ方をしている
子供の親、だろうか
後姿なので分からないが恐らく30台程度の女性がポケモンのカードゲームの前で
立ち尽くしているのか画面を見ているのか、傍目からでは良く分からないが
微動だにしなかった
特に興味を持たなかった俺はゆっくり、非常にゆっくりとハンコ屋に近づいていた
特に何かすることも無かったのでハンコでも眺めようと思った
だが、ここで注意しないといけないのは
「絶対に」、「絶対にそこに居る男と俺は無縁の関係だ」ということを周囲の人間にアピール
しなければならないということ、これはもはや俺の宿命というか使命というか
あの人間と俺は、まるで関係の無い永遠に交わらない運命なのだと言うことを
いかに周りの人間に怪しまれずに、ごく自然に表現できるかが俺の役者生命を左右している
この技術は数年前から培われており、今では右に出るものは居ないと自負している
そしてここで思ったことは日本人の苗字は15000程度あるらしく
それが高さ2m幅50cmほどの直方体に全て入りきるということに俺は驚嘆していた
「ここに全ての苗字のハンコがあります」と、書かれていて
本当に15000個もハンコがあるのかと数えてみたぐらいだ
もちろん掛け算を応用して数えたんだぞ
というわけで長くなったので2部構成にします