N003の実事求是な日々

基本はゲームの事、後は気になったニュースとか人生観とか
自分の病気の事とか実事求是な記事を書きたいと思っております

人探しという名の個人的旅行 in 東京 2つめの目的地

2010-07-25 08:00:12 | 旅行
乗り換えた電車から降りる駅は「等々力(とどろき)駅」だ
ここは無人駅で、自動改札があるだけだった
東京でも無人駅があるのか(有人かもしれないが居る気配は無かった)と思い
またべらぼうに熱い微風に煽られながら駅を後にする
今度の目的地は地図上で確認する限り3度曲がれば着く場所なので、迷わないだろう
駅をでて直ぐに右折、そこをまっすぐ行き本屋さんを右折
(本屋さん本屋さん)
恐らく古本屋であろう目印を探しつつ俺は同じ電車に乗っていた人たちと
多少歩みを共にしていたが、暫くするとどんどん横道にそれていき
5分もすると周りに電車の乗車客は居なくなっていた
(お、あれか)
古本屋を確認した俺は目的地に向かうために右折しようとした
しかし、歩みを止めた俺は古本屋をしばし見つめていた
(なんかいい本ないかな、歯抜けの埋めれる本・・いや・・)
数秒間迷ったが止めることにした、大きいカバンは持ってきてないし
手荷物は増やしたくなかったので俺は買うのを諦めた
この角を曲がるといよいよ目印がほとんど無い住宅街
唯一わかるのは何本目の分かれ道をどっちにまがればいいか
まあこれさえ分かれば分かったも同然だが
この道は物凄い直線的な道路で1km以上ずっと真っ直ぐだ
途中傾斜が結構あるが道は真っ直ぐだ
人通りもほぼなくたまに自転車とすれ違う程度、車は皆無と言っても過言ではない
暫くすると右手に恐ろしくでかい家が見えた
4階建ての茶色のレンガのアパートみたいな外観だった
なんてでかい家だ・・・と思ったらアパートと家がくっ付いていただけの大家さんと思われる家だった
そこの目の前に緑色のでかい籠をくっ付けた自転車が止まっていた
これはもしかして、自転車の配達か?
今でもこんなのあるんだ、と自転車の後ろ側を通り過ぎようとした瞬間
その配達員らしき人が「ありがとうございましたー」といいつつ俺の方、もとい自転車に向かって歩いてきた
ふと俺はその人を見ると、刹那、心が硬直した
驚嘆の色を相手に気取られぬよう俺はその自転車の後ろを通り過ぎ
(なんだあれは)
と心の中で思っていると、その人物は俺の横を通り抜け更に俺の前方へ自転車をこいでいく
配達者用の帽子を被っていたが後ろからでもはっきりわかる
髪の毛が左色半分が金髪、右半分が黒だった
(こんな髪を採用していいのか・・・・○○ネコ○○○よ・・・)
あんな髪だと言うのにこの仕事にやりがいを感じているのか、嫌に足取りが軽い
暫くすると適当な場所で右折して消えていった
このアパートの次の次の十字路を左そこから100m程を左
その突き当たり、目的地の「白樺荘」があ・・・る・・・・は・・・ず・・・な・・・ん・・・だ・けど・・?
恐らく「これ」と思われるそれは何故か登竜館とか書いてある建物だった
しかしとりあえず住所は間違いないし、事前にgoogleMAPでこの場所の現地写真も見ている
間違いないが、書いてないので核心はないが、番地もあっていることだしとりあえず
全てのアパートの部屋の前に行き名前を確認してみる
やはりない、このアパートもドラマに出てくるような典型的な2階建てボロアパートだった
とりあえずこれで目的は果たした、後は秋葉原に行く時間があるか
現在時刻は6時を回っていた、母に電話してみる
「トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル・・・・」
電話に出ないようなのでとりあえず秋葉原に向かう(というか方向は一緒)
また同じルートを帰ろうと思ったが線路横の道があるらしいのでそこを通ると何も考えずに
駅に着くのでこのルートを選んだ
心なしか少し足が痛くなってきた、3月になった捻挫はまだ完治しておらず少し疼く
駅まで残り300Mといったところで俺はとんでもないことに気づいてしまった
(・・・あれ?なんか違和感が・・・)
何故いまさらこんな事に気づいたのかは良くわからない、だが少し歩きづらいのである
左・・・右・・・左・・・脚を片方ずつ前に運ぶ動作の途中
足の付け根の部分に普段と違う感触を覚える
(・・・あれ?もしかしてこれ・・・反対?)
この歳でまさかこれを反対に装着してしまうとは夢にも思わなかった
駅にたどり着いていた時には既にこの違和感は無くなっていたのだが
それは恐らく慣れたためであろう
俺はそんなことは忘れて電車に乗り込んだ

あまり知り合いに知られたくない部分 おーわり

2010-07-25 07:22:18 | 日記
そこは空調などない生暖かいベットリとした風が吹いていた
まだ屋根はあったが夏を髣髴とさせる空気だ
屋上へと続く道は斜め右方向にあった、エレベータの出口から50mほどだ
そこには、R駐車場使用禁止とかいてある
とりあえず車を止めるわけじゃないから入ってもいいだろう
ばれたらばれたでそれまでだが、別に悪いことをしているわけじゃない
俺が一人で先に進んでいき、屋上へ到達する
流石地上8階まで来ると景色がすこぶるいい
鈴鹿サーキットの観覧車も見える、山もいつもより近く、大きく感じる
黄昏が沁みる
「お、ここから海みえるんや」
「それは凄い、よかったやん」
「何が凄いの意味分からん」
「海が見えるっちゅうことは凄いやん」
「ああ・・・そう」
意味がわからない会話を俺はこれ以上続けるつもりは無かった
ここは地上7階、紛れも無く「高所」である
俺は「高所恐怖症」なのだが、お父さんは俺の3倍は怖がりだ
何が3倍かというと距離
高所恐怖症の人間は高い場所で端っこに行けばいくほど足がガクガクし始める
その端からの距離が俺の3倍敏感なのだ5Mほどでもう「やばい」とか言い始める
お父さんと高い場所に行く時に必ずやることがある、それは
わざと押して怖がらせる事だ
お父さんは高い場所で押すと無駄に楽しい反応を見せてくる
「こら、止めろ押すなって!やばいって言うとるやろ!」
その1、言葉使いがまるで変わる
普段かなり丁寧な喋り方をするのにこの時だけは砕けたというか
子供が友達と喋る時ような感じになる
その2、凄まじく逃げる
一瞬でも押し始めると猛ダッシュで反対方向へ逃げ出す
まあ俺も鬼じゃない、追いかけはしない
が、その後何回か繰り返す
俺がお父さんといる時に笑う数少ない場面だ
「ここがいい、ここにしよう」
そう言った場所は外灯の下だった、正直何がいいのかはわからないがそこに座り
カバンの中にあった刺身を取り出す
(何でデパートの屋上で刺身を食うねん・・・)
透明なプラスチックの蓋を開けて箸を取り出す
「で、醤油は?刺身を醤油無しとか無理」
「だからここにあるやん」
「だからそれはわさびやっつっとろーが」
「いや、これはしょう、、、、わさびかこれ」
「あほか」
「じゃあこれや」
「それしょうが」
「ああ、これしょうがか」
もうなんでもいいや
そしてまずしょうがをのせる
・・・・・あえて何も言わない
「わさび、これも」
「おいおいおいおいおいまてや、いらんわそんなもん」
「え?」
「あほか、しょうがとわさびをのせるアホがどこにおんねん」
「そうか、じゃあいいか」
刺身をしょうがとわさびだけのせて食べる気になどならん
すでにしょうがだけでも食べる気がしないというのに
アジの刺身の下にある千切り大根、醤油があるとうめーのよねこれ
ちなみに醤油なしでは食ったことがなし
「食べ」
言われるがままにしょうがのみのった刺身を口に運ぶ
俺が1切れ口に運んでいる間にお父さんはバクバク進んでいた
(ぶっちゃけ、ないこともない、美味しいとは、、、いえ、、なくはない、、、?)
よくわからなかったがまずくはなかった、ただやはりなんというか
魚本来の味を楽しむといえば聞こえは良いが、醤油は魚の生臭さも同時に消してくれていたようだ
20切れほどある刺身を俺は1/3ほど、ほぼ半強制的食べ終わると
「これも全部食べ」
と残りの1/3も俺に食べろという
「いらんわ」
俺は即答するとガクガクしながらフェンスに歩み寄る
俺は高いところは嫌いなんだ、嫌いと言うか有無を言わさず足に来る
だが何となく下を見たいという気持ちもある、その葛藤が楽しい、、のかは分からないが
ちょっと覗いてみたいのだ
一瞬だけ下を見ると満足した俺は既に横を見ていた
鈴鹿が一望できるこの場所で、我、何を思わんとす



俺はお父さんと二人でいる時とそうじゃない時は別人なので
普段からこんな人間ではないです!