乗り換えた電車から降りる駅は「等々力(とどろき)駅」だ
ここは無人駅で、自動改札があるだけだった
東京でも無人駅があるのか(有人かもしれないが居る気配は無かった)と思い
またべらぼうに熱い微風に煽られながら駅を後にする
今度の目的地は地図上で確認する限り3度曲がれば着く場所なので、迷わないだろう
駅をでて直ぐに右折、そこをまっすぐ行き本屋さんを右折
(本屋さん本屋さん)
恐らく古本屋であろう目印を探しつつ俺は同じ電車に乗っていた人たちと
多少歩みを共にしていたが、暫くするとどんどん横道にそれていき
5分もすると周りに電車の乗車客は居なくなっていた
(お、あれか)
古本屋を確認した俺は目的地に向かうために右折しようとした
しかし、歩みを止めた俺は古本屋をしばし見つめていた
(なんかいい本ないかな、歯抜けの埋めれる本・・いや・・)
数秒間迷ったが止めることにした、大きいカバンは持ってきてないし
手荷物は増やしたくなかったので俺は買うのを諦めた
この角を曲がるといよいよ目印がほとんど無い住宅街
唯一わかるのは何本目の分かれ道をどっちにまがればいいか
まあこれさえ分かれば分かったも同然だが
この道は物凄い直線的な道路で1km以上ずっと真っ直ぐだ
途中傾斜が結構あるが道は真っ直ぐだ
人通りもほぼなくたまに自転車とすれ違う程度、車は皆無と言っても過言ではない
暫くすると右手に恐ろしくでかい家が見えた
4階建ての茶色のレンガのアパートみたいな外観だった
なんてでかい家だ・・・と思ったらアパートと家がくっ付いていただけの大家さんと思われる家だった
そこの目の前に緑色のでかい籠をくっ付けた自転車が止まっていた
これはもしかして、自転車の配達か?
今でもこんなのあるんだ、と自転車の後ろ側を通り過ぎようとした瞬間
その配達員らしき人が「ありがとうございましたー」といいつつ俺の方、もとい自転車に向かって歩いてきた
ふと俺はその人を見ると、刹那、心が硬直した
驚嘆の色を相手に気取られぬよう俺はその自転車の後ろを通り過ぎ
(なんだあれは)
と心の中で思っていると、その人物は俺の横を通り抜け更に俺の前方へ自転車をこいでいく
配達者用の帽子を被っていたが後ろからでもはっきりわかる
髪の毛が左色半分が金髪、右半分が黒だった
(こんな髪を採用していいのか・・・・○○ネコ○○○よ・・・)
あんな髪だと言うのにこの仕事にやりがいを感じているのか、嫌に足取りが軽い
暫くすると適当な場所で右折して消えていった
このアパートの次の次の十字路を左そこから100m程を左
その突き当たり、目的地の「白樺荘」があ・・・る・・・・は・・・ず・・・な・・・ん・・・だ・けど・・?
恐らく「これ」と思われるそれは何故か登竜館とか書いてある建物だった
しかしとりあえず住所は間違いないし、事前にgoogleMAPでこの場所の現地写真も見ている
間違いないが、書いてないので核心はないが、番地もあっていることだしとりあえず
全てのアパートの部屋の前に行き名前を確認してみる
やはりない、このアパートもドラマに出てくるような典型的な2階建てボロアパートだった
とりあえずこれで目的は果たした、後は秋葉原に行く時間があるか
現在時刻は6時を回っていた、母に電話してみる
「トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル・・・・」
電話に出ないようなのでとりあえず秋葉原に向かう(というか方向は一緒)
また同じルートを帰ろうと思ったが線路横の道があるらしいのでそこを通ると何も考えずに
駅に着くのでこのルートを選んだ
心なしか少し足が痛くなってきた、3月になった捻挫はまだ完治しておらず少し疼く
駅まで残り300Mといったところで俺はとんでもないことに気づいてしまった
(・・・あれ?なんか違和感が・・・)
何故いまさらこんな事に気づいたのかは良くわからない、だが少し歩きづらいのである
左・・・右・・・左・・・脚を片方ずつ前に運ぶ動作の途中
足の付け根の部分に普段と違う感触を覚える
(・・・あれ?もしかしてこれ・・・反対?)
この歳でまさかこれを反対に装着してしまうとは夢にも思わなかった
駅にたどり着いていた時には既にこの違和感は無くなっていたのだが
それは恐らく慣れたためであろう
俺はそんなことは忘れて電車に乗り込んだ
ここは無人駅で、自動改札があるだけだった
東京でも無人駅があるのか(有人かもしれないが居る気配は無かった)と思い
またべらぼうに熱い微風に煽られながら駅を後にする
今度の目的地は地図上で確認する限り3度曲がれば着く場所なので、迷わないだろう
駅をでて直ぐに右折、そこをまっすぐ行き本屋さんを右折
(本屋さん本屋さん)
恐らく古本屋であろう目印を探しつつ俺は同じ電車に乗っていた人たちと
多少歩みを共にしていたが、暫くするとどんどん横道にそれていき
5分もすると周りに電車の乗車客は居なくなっていた
(お、あれか)
古本屋を確認した俺は目的地に向かうために右折しようとした
しかし、歩みを止めた俺は古本屋をしばし見つめていた
(なんかいい本ないかな、歯抜けの埋めれる本・・いや・・)
数秒間迷ったが止めることにした、大きいカバンは持ってきてないし
手荷物は増やしたくなかったので俺は買うのを諦めた
この角を曲がるといよいよ目印がほとんど無い住宅街
唯一わかるのは何本目の分かれ道をどっちにまがればいいか
まあこれさえ分かれば分かったも同然だが
この道は物凄い直線的な道路で1km以上ずっと真っ直ぐだ
途中傾斜が結構あるが道は真っ直ぐだ
人通りもほぼなくたまに自転車とすれ違う程度、車は皆無と言っても過言ではない
暫くすると右手に恐ろしくでかい家が見えた
4階建ての茶色のレンガのアパートみたいな外観だった
なんてでかい家だ・・・と思ったらアパートと家がくっ付いていただけの大家さんと思われる家だった
そこの目の前に緑色のでかい籠をくっ付けた自転車が止まっていた
これはもしかして、自転車の配達か?
今でもこんなのあるんだ、と自転車の後ろ側を通り過ぎようとした瞬間
その配達員らしき人が「ありがとうございましたー」といいつつ俺の方、もとい自転車に向かって歩いてきた
ふと俺はその人を見ると、刹那、心が硬直した
驚嘆の色を相手に気取られぬよう俺はその自転車の後ろを通り過ぎ
(なんだあれは)
と心の中で思っていると、その人物は俺の横を通り抜け更に俺の前方へ自転車をこいでいく
配達者用の帽子を被っていたが後ろからでもはっきりわかる
髪の毛が左色半分が金髪、右半分が黒だった
(こんな髪を採用していいのか・・・・○○ネコ○○○よ・・・)
あんな髪だと言うのにこの仕事にやりがいを感じているのか、嫌に足取りが軽い
暫くすると適当な場所で右折して消えていった
このアパートの次の次の十字路を左そこから100m程を左
その突き当たり、目的地の「白樺荘」があ・・・る・・・・は・・・ず・・・な・・・ん・・・だ・けど・・?
恐らく「これ」と思われるそれは何故か登竜館とか書いてある建物だった
しかしとりあえず住所は間違いないし、事前にgoogleMAPでこの場所の現地写真も見ている
間違いないが、書いてないので核心はないが、番地もあっていることだしとりあえず
全てのアパートの部屋の前に行き名前を確認してみる
やはりない、このアパートもドラマに出てくるような典型的な2階建てボロアパートだった
とりあえずこれで目的は果たした、後は秋葉原に行く時間があるか
現在時刻は6時を回っていた、母に電話してみる
「トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル・・・・」
電話に出ないようなのでとりあえず秋葉原に向かう(というか方向は一緒)
また同じルートを帰ろうと思ったが線路横の道があるらしいのでそこを通ると何も考えずに
駅に着くのでこのルートを選んだ
心なしか少し足が痛くなってきた、3月になった捻挫はまだ完治しておらず少し疼く
駅まで残り300Mといったところで俺はとんでもないことに気づいてしまった
(・・・あれ?なんか違和感が・・・)
何故いまさらこんな事に気づいたのかは良くわからない、だが少し歩きづらいのである
左・・・右・・・左・・・脚を片方ずつ前に運ぶ動作の途中
足の付け根の部分に普段と違う感触を覚える
(・・・あれ?もしかしてこれ・・・反対?)
この歳でまさかこれを反対に装着してしまうとは夢にも思わなかった
駅にたどり着いていた時には既にこの違和感は無くなっていたのだが
それは恐らく慣れたためであろう
俺はそんなことは忘れて電車に乗り込んだ