クローゼットの奥の方の空き箱を引っ張り出したら、娘が先日おずおずと「無くした」と謝ってきた時計が出てきた。
それはピアノのモチーフのカバーのついた吊り下げ時計だった。
これは一年ほど前だったか二人で買い物に行った時、娘がそれを前に動かなくなったのを見て、「大事にするなら」と買ってあげたものだった。
本来カバンにつけるそれをポケットに入れていたと聞いて、私は激怒した。
そして結局「二度とポケットには入れない」という条件で、「私の不注意だからいらない」と遠慮した娘に、恩着せがましく、同じ棚から猫のものを買いなおしたのだった。
無くしたのは娘ではなくて、私が何かで怒ってスマホを取り上げた時に、時計も一緒に取り上げたのだった。
(その後スマホは返して、時計のことはすっかり忘れていた(;゚д゚)....)
この記憶力のいい加減さ。
無くしたと聞いた時の、あらぬ妄想の身勝手さよ。
そういうわけで二人で一つづつ持つことにして、私は時間を見るたび、苦く思い返すことになりそうである。
部屋の片づけを初めて少しづつ、部屋が整ってきた。(ゴールはまだまだ(;´Д`))
捨てると現れる女神がやっと一人現れた。