暖かな日差しが途絶え、一転しての氷雨が軒を打つ。 寒の戻りなのか、現在外気温は5度に満たず、時間とともに下がり、みぞれの予報も出ている。 この寒さのためか、電力需要の逼迫が懸念され、東電管内には、全国で初めての「電力需給逼迫警報」が発令された。 只今、室温は18度、エアコンは付けず、石油ストーブも焚くことなく、炬燵に潜り込んで日記を書いている。 11時11分、窓の外に目をやると、予報通り、みぞれが裏藪の枯れ草の上に、絶え間なく軟着陸を繰り返していた。 昨日(3/21)、ベランダ横の鰻の寝床状の小庭でのこと、ヒメウズがほんの少しほころんでいるのを発見した。 バーコード状に伸びたツルボの葉、ちらっと小さな白い点が揺らめいた。 葉陰に隠れて気付かなかったが、こんなところにもヒメウズが進出していたのだ。 武力を持っての越境は許しがたいが、こんな花たちの展延であれば大歓迎だよ。 ベランダから一段低い位置にある小庭、その一番ベランダ寄り、コンクリートに寄り掛かるように野の草が芽吹いていた。 お~っ、これはコゴメイヌノフグリであろうかなどと、あまり気にもとめず、萌え立つままに任せていた。しかし、コゴメであれば地面を這うように広がっていくのだが、この一群はとても姿勢よく直立したままである。 どうも、かつて路傍で摘み取り、裏の藪に勝手に移植して楽しんでいたタチイヌノフグリ(オオバコ科クワガタソウ属)が、いつの間にか忍んで来ていたようだ。 ミクロなつぼみが一つ、二つ見えるようだが、ほころぶのはまだ先のことだろう。紛うことなくタチイヌであったならば、開花の際には是非ともご覧頂きたい。 📷2022年3月21日:タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)と思われる一群が繁茂していた。
さて、この先、どうストーリーを展開しようか? そうだ! 19日に智光山公園で家人とコンビニ・ランチをしてきたのだが、その折のストックがいく葉かあったはずだ。 薬草園では、たった一株だけカタクリが咲いていた。その他に兆した痕跡は見つからないので、不思議だなぁ~と思いながらシャッターを押した。 📷2022年3月19日:もう、盛りは過ぎたようだね。来年は、もっと仲間を連れておいでよ。
薬草園の一角には、2~3本、キブシも植えられている。 いまだほころぶに至らずといった風であるが、淡黄色の花の連なりが垂れ下がり、いく筋も風に揺れる様はなかなか面白い。 📷2022年3月19日:花木とは言え、気に留める人はあまりいない。
木道の方にも行ってみたが、まだ春の扉は閉ざされたままのようであった。 小川の畔にムラサキハナナ(オオアラセイトウ:アブラナ科オオアラセイトウ属)だけが、一身に日を浴びて憩うていた。 📷2022年3月19日:上記以外でも、ショカツサイ、ハナダイコンなど、複数の名前を持つ。
花木園もちょっと覗いてみる。 夜半の雨に打たれたオガタマノキ(招霊の木:モクレン科オガタマノキ属)、花びらがまだ萎れてたまま、せっかくの容色が台無しだ。 📷2022年3月19日:オガタマノキは神が宿る木。
雨など何するものぞと、凛とした佇まいを崩さないベニワビスケ。 かく在りたいと思うのだが、ただただ無為に齢を重ねるのみ。慚愧、慚愧。 茶花の女王とさえ言われる侘助。開ききらない筒咲きの形状が、なんとも不思議な余韻を与えてくれる。 📷2022年3月19日:茶花の女王とさえ言われる椿。開ききらない筒咲きの形状が、なんとも不思議な余韻を与える。
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