金と銀とは、いつもセットで語られることが多いように思う。ほらっ、あの平成のご長寿アイドルだってそうだったでしょ。
そう、キンランってやつだって、いつもギンランと一緒に語られることが多い。僕が住まいする近隣、2~3か所って限定情報なんだけど、生息域が同じだからかな?
だが、開花はキンランがほんの少しだけ早いのかな。このふれあい緑地では、まだギンランの姿を見ることはない。
フタリシズカ(二人静)とは言うけれど、花穂は2本だけじゃない。よく見てみると、3本、4本はもちろんのこと、五人の静を見ることだって珍しくない。
この森のフタリシズカも例外ではなく、静かどころか喧しいほど。この日も、「私を撮って!」、「いや、私が先よ!」とばかりに燥ぎ回っていた。
この花、自然のままなのだろうか? いや、元からこの森に自生していたかということなのだが、5~6年前には確認できなかったように思うのだ。
まぁ、それほど足繫く通っているわけではないのだし、天からの贈り物が芽を出し定着したとも考えられる。
しかし、タツナミソウの青紫の花がそこに在るだけで、そのスポットが神秘な光に包まれる。
これは、ジュウニヒトエなの? それとも、アジュガ? たまたま居合わせた森の番人の方からの問いであった。
ジュウニヒトエ(十二単)の学名は、Ajuga nipponensis(アジュガ ニッポネンシス)という。そう、ジュウニヒトエは、アジュガの日本の固有種とされ、葉や茎は白い毛に覆われ、花色も薄紫や白みを帯びたものが多い。
これに対してアジュガ、セイヨウジュウニヒトエの学名は、Ajuga reptans(アジュガ レプタンス)といい、文字通り、這って根を張る(レプタンス)アジュガを意味するようだ。そう、匍匐茎(ランナー)があり、これで増える。ジュウニヒトエにみられる葉や茎の毛はなく、花色は青紫や白、ピンクなどとバラエティーに富んでいる。
アジュガの二枚目の写真、上から俯瞰した画像を見ると、四方八方に匍匐茎(ランナー)が張り出しているのがわかる。
上記したいくつかの条件を鑑みると、これはアジュガ レプタンスじゃないだろうか。
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