どうもいかんな。自力(自庭の草々)で写真をアップしようと思うと、ネタ被りばかりでおもろない。
必然、他力本願ということになるのだが、ブラ散歩に出かけても、街にはこれといって撮りたいと思う草本、木本が滅多にない。
それではと、そろそろ終焉を迎えるであろう木の実、草の実でもないものかと、いつもの稲荷山公園付近を渉猟してきた。
枯草のなかに、暖か色のドットが揺らめいた。稲荷山公園北斜面の藪を覗き込む。カラスウリの実だ。
ウリ科カラスウリ属のつる性植物である。夏から初秋にかけて、純白のレースのような花を付ける。
10月から11月、結実の時だ。熟すと、その楕円形の実を、真朱(しんしゅ)と言おうか、唐紅(からくれない)と言おうか、いかにも秋色に染まっただろうという様を見せつける。この斜面一帯が、セピア色に染まる前に見せるひと時の輝き。
📸2023年12月19日:横に伸びた枝が目に入る。
( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)📸2023年12月19日:見事な朱い身。鳥も食わない?
(画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
稲荷山稲荷神社脇の坂道を児童園の方に下りてくる。右手に見えるのは、西S病院の裏薮である。
目線をほんの少し上方に移すと、すでに葉を落としたイイギリの木にたくさんの実がぶら下がっているのが見えた。
たわわに稔った朱い実が、飛び交う鳥たちを誘っているかのよう。だけど、たった一羽の鳥影すら見えない。美味くないのかなぁ~!?
あっ、一緒に映っていた小さな白い花はどなたでしょう? 知りたいものである。ギンモクセイ? そんなわけないか。。。
稲荷山公園の北側にあるフェンスの辺り、これから咲こうかというたくさんのつぼみに隠れて、真っ黒に色づいた実が居心地悪そうにぶら下がっていた。
まだまだ花咲く春は遠い彼方か。
稲荷山公園の広場、何を啄むか鳩たちの群れ。
ついと、群れから離れた白鳩が近づいてきた。おっ、人懐っこい鳩であることよ、と感じ入っていると、
「おい、僕らはいま食事中なんだ。」
「じろじろ見てんじゃねぇ~よ!」
怒りをむき出しにして詰め寄られてしまった。すごすごと退散するしかなかったわけよ。
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