花日照りなのである。まったく咲いていないという訳ではないのだが、猫の額では山野草は端境期に突入だ。使い倒した種であったり、何度となく投稿して手垢がついた種であったりするので、投稿が躊躇われた。必然、ちょいと足が遠のくといった塩梅なのだ。
Oxford Languagesの日本語辞書によると、「日照り」とは「(夏)長い間雨が降らないで水がかれること。転じて、必要なものが非常に少なくなること。」などという解説がなされている。そう、「投稿に必要とされる花が非常に少なくなってしまった」のである。
そんな頃合いに、折よくフクリンツユクサ(覆輪露草)が咲いてきた。
覆輪露草と表記する。覆輪とは本来、「甲冑・鞍・太刀・調度などを金・銀・錫などで縁取りし、飾りや補強としたもの。」(デジタル大辞泉 )を意味する。そう、エッジング(edging)とか、パイピング(piping)と言えばいいだろうか。
園芸においては、「花びらなどの外縁部分に、地の色と異なる色が入る」ことを言い、クリスマスローズなどでは「ピコティ」などという語彙をもって語られることが多い。
このツユクサ、一般的には、「メガネ(眼鏡)ツユクサ」などと呼称されることが多いようだが、異称である「覆輪露草」という呼称もなかなか味わいがある。
実は、このツユクサ、昨年、みん花時代の先輩の方にお送りいただいたのだが、葉が焼けたり、徒長したりと、あまりよい状態とは言えずお披露目は差し控えた。今年は、現在30㎝ほどといい塩梅にまとまっており、この隙にと思い取り上げてみた。
路傍で摘んで水に挿してから5~6年、しっかり根付き、時が至ると坪庭の水場の辺りで世代交代をしている。
斑入りというのがミソかな。バラエティーに富んだ斑の入り具合を楽しむ、密やかな楽しみでもある。
車が行きかう街路樹の植え込みでさえも、平然とした顔で世代交代を繰り返している。ツユクサの仲間だけに、芯の強いところを見せつけてくれる。
来たばかりの時はいじけていくつも花を付けなかったが、今年は間断なく咲いている。地味に合うまで時を要したか?
📸2023年7月2日:西洋オダマキ キリガミシリーズのディープブルー&ホワイト ( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📸2023年7月2日:なんで今頃? (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
そう言えば、西洋オダマキがまだ咲き出した。アクイレギアのキリガミシリーズ、ディープブルー&ホワイトである。
一つかと思えば、いくつかつぼみも抱いているようで、まだ咲いてやろうかという気概だけは健在のようだ。
健気と言えばそうなのだろうが、猛暑日が続くこんな日和の中で咲いていていいのだろうか? 来年の咲き具合に影響しない?
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