昨日は花日照りなどと不貞腐れたフレーズをまき散らしていたのだが、今日は朝からちょっとご機嫌なのである。
天が猫の額の惨状を哀れんだか、はたまた、庵主が漏らした慨嘆の吐息をレンゲショウマが察したかはわからぬが、「それでは、スメリングソルト代わりに、一つ二つ咲いて見せようか。」とばかりにレンゲショウマがほころびつつあるのだ。
📸2023年7月4日:つぼみA・昨日の様子。 ( 画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
📸2023年7月4日:つぼみB・昨日の様子。 (画像のクリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰) |
この二つは、一番外側の萼片が見てそれとわかるほどに色の変化が著しかった。
日ならずして咲くかもしれないと思って、昨日撮っておいた。まさか、その翌朝にほころび始めるとは、まだまだ修行が足りないな。
ご覧の通り、外花被(萼片)がまだ平開したわけではない。だから、横から撮ると、内花被(花びら)は隠れていて見えない。
えげつない行為だとは思うが、下部から覗き込むとその花の構造がよくわかる。
花びらのように見えるのは外花被片(萼片)で10枚ほどあり、これが平開していく。副花冠のように見えるのが内花被片(花びら)でやはり10枚ほどあり、これはつぼめたままで平開しない。
中央に雌しべの花柱が4本見えている。黄みを帯びた雄しべがその花柱を守るかのように取り囲んでいる。
これらの花は、一個ずつ、下垂した花柄にぶら下がるように咲いていく。なかなかチャーミングだ。
もう一つのレンゲショウマのほうはどうだろう。キレンゲショウマだが、こちらはまだ深い眠りの中にいるようである。
そう、例年、この花が猫の額でほころび始めるのは7月末くらいかな。それまでは、ゆっくりと英気を養うといい。楽しみにしているよ!
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