今日の三種は、いずれもキンポウゲ科イチリンソウ属に分類される山野草である。
まず、伊予の国の花友さんからの到来物アネモネ・シルベストリスだが、猫に額に来て3~4年になるのかな。これまであまり花をつけたことがなかったのだが、今年、やっと武藏の国の土になじんだようだね。
学名では、「Anemone(属名) sylvestris(種小名) L.(命名者Linnaeusの略)」となるようだ。和名では「オオバナイチゲ(大花一華)」とか、「バイカイチゲ(梅花一華)」、あるいは、英名である「スノードロップ・アネモネ(snowdrop anemone)とか、「スノードロップ・ウィンドフラワー(snowdrop windflower)」などとしても流通しているようだ。
さて、こちらの花だが、「ハルオコシ(春起こし) グリーンストレンジャー」という名札がついていた。春を呼び起こすに相応しい好い名だなぁ~と感じ入り、旅の途次に立ち寄った花卉店から同道してきた。
ヤブイチゲ(Anemone nemorosa)の八重咲き種(Green Stranger)だというのだが、ハルオコシとして「Anemone nemorosa ‘bractea plena’」として紹介しているところもある。このAnemone属、とても曲者が多いことで知られている。素人では同定は難しいね。
「銀盃」として何度も投稿してきた八重咲きニリンソウである。
ニリンソウだけだと学名は「Anemone flaccida F.Schmidt」となり、八重咲き種は「Anemone flaccida F.Schmidt f. semiplena (Makino) Okuyama」、和名も「ギンサカズキイチゲ(銀盃一華)」となるようだ。「f.」は「form」の省略を意味し、「品種」を表すのだとか。
昨年も記したが、銀盃の花径はニリンソウより一回り小さい。だからと言って、見劣りすることなど決してないのだよ。幾重にも重なる総苞片が、花径のサイズを補って余りある魅力を現出しているというべきか。
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