私の夏休み課題図書「流転の海」シリーズ第4部まで読み終えました。
なんだか「ずるーい!」と声を上げそうな主人公の描き方が、すごいのです。
何がすごいと言って、一人の男の人生に、こんなに「艱難辛苦」を与え、次から次に訳ありで、でも魅力的な人々が配されて、面白くないわけがないのです。
特に、主人公に絡んでくる女性たちがみんな「いいおんな」です。
少し、男性の理想(著者の)が膨らんでいる感もあります。私は何を言っているのだ、大好きな、尊敬する宮本輝の大作に偉そうに批評をしている、ごめんなさい、というか・・・、いやすいません。
これは主人公に完全に感情移入され、この男の一生を見届けたい、見届けなければいられないように導かれてしまいます。
はい、次に進みます。