先日、悉皆屋さん(着物のクリ-ニング屋さん)から、「あんたんちは、海辺かい?」と聞かれた。どうして、と問い返すと、風のある日に着物を干すと、布が痛むというのだ。
そうなんだ、潮風はだめ、何となくわかるけど・・・。
今日は朝からからりと晴れて、風もない。エイッ!とばかりに思い立ち着物の陰干しをした。
午前中たっぷりかけ、知れた数だが丁寧に表裏を返しながらを繰り返していたら4時間近くかかってしまった。
これをしないと鎌倉は湿気が多くて、桐ダンスに納めていてもジメっとしてしまう。
結構着ていないものもある。お気に入りは頻繁に登場するが、そうでないものは箪笥の底に眠っている。そんな中の一枚を羽織ってみる。あれっ、いいかもとなった。
顔が変わってくるのですね、半衿の真っ白がキツイ時がある。日常着の半衿はもうアースカラ-にしている。
着物は私の精神衛生上とてもいいのです、半日着物のあれこれで過ごしていたら、気持ちが優しくなるのがわかるのです。
「今度、あの着物にこの帯を締めてみよう」なんて始まると、帯揚げは?帯締めは?となります。
この冬は着物で過ごす日が多くなりそうな私です。