ホームコンじゅく鎌倉教室 にこにこ日記

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逗子の流鏑馬(生徒さんチャレンジ編)

2017年11月30日 15時13分00秒 | プチ撮影会

逗子の流鏑馬(生徒さんチャレンジ編)です。

今回の大きなポイントは2つでした。
1.普段動くものを撮影することはあまりありませんが、馬は走ります! つまり動体の撮影です。

2.シャッタースピードを意識して(Sモード、Tvモード)流し撮りに挑戦!
(①まずは馬をピタリと止める撮影。②そして流し撮り/ピントの合わせ方はカメラの性能に合わせて、「C-AF」or「S-AF & 置きピン」)

 

さて、みなさんの撮影はどうだったでしょうか?
現地に行くと、馬が想像以上に速かった(でもそれが楽しかった!)、どこで撮影していいか分からなかったなどの声が聞こえましたね。

実際に撮影したものを見て気になったことが3つありました。

(1)動いている馬の撮影に、「撮影する側も動かしながら撮ることが伝わり切れていなかった」 or 「頭では理解しても体が動いていない」 というパターンが多かった。馬が上手くフレーミングできなかった方は、馬の動きに合わせてカメラを動かしていない可能性があります。

(2)撮影枚数が圧倒的に少ないのではないか?
今回参加した方のカメラの連写性能は、一番少ない方でも3枚/秒 でした。 「1回撮影で控えめにみて2秒連写」するとして 「6枚」 これが大体5人続くわけですから で1回(のターン)の流鏑馬で少なくとも6×5=30枚

これが少なくとも5回はあるので、相当控えめに見て 150枚は撮影するはずです。1つ前の的も望遠で撮影すると、これの倍 300枚ぐらいは普通に撮っても不思議ではないのです。(自慢でもなんでもありませんが、私の場合は 1300枚弱 この日撮影しています 「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」は動体撮影に関しては、間違えとは言えないのです。)

もし、今回の撮影で100枚にも満たなかった方は、それは少なすぎです。まずは、枚数の限界を超えちゃいましょう。

(3)実はなかなかよく撮れているのに、本人が気づいていない(←あえて強調しておきます)
ぶれている(→流し撮りは、わざわざ背景をブラして撮影しているのですよ)、馬が真ん中に来ていない(→トリミングでも十分です)、傾いている(→馬が主役であれば傾いていた方が躍動感が出るのです。風景撮影ではないので、傾きはアリです)などの理由で、(照れもあると思いますが)1枚もいいのがありませんでしたとおっしゃる方が何名もいらっしゃいましたが、もったいないですよ! ぱっと見は「うーん」などというのは私自身もしょっちゅうですが、実は翌日、翌々日改めてみて角度を調整して、トリミングなどをすると(それ自体が、実は撮影と同じような感覚なのですが)、急によく見える写真など日常茶飯事です! お宝が埋もれているのではないでしょうか?
以下4人の方が挑戦しました(順不同) 

まずはMさんからです。
昨年も撮影されていましたが、かなり上達したように感じます。授業ではあえて、10コマ/秒での「置きピン」での連写撮影は伝えませんでしたが、それをすれば来年はもっと確率が上がりそうです。あとは、練習を重ねるのみではないでしょうか。


(EV:+0.3 S:1/100)
「潔くアップで狙ったのは素晴らしいですね!」

 


EV:+0.3 S:1/160)

 


EV:+0.3 S:1/100)
「Sスピードが適切だったので馬の後ろの砂がぶれていていい感じです。躍動感が出ています」

 

2番手はSiさんです。

1枚目の写真は個人的に好きです! 人間はぶれずに海がぶれて、馬の脚がぶれているのは流し撮りが上手くいっている証拠ですね! 3枚目もうまくいっています。

個人的にこの撮影角度は嫌いではないのですが、やはり顔が見える角度も撮影したいところです。来年は、陣取る場所を考える必要がありますね。

2枚目は、あえてそのままの掲載いたしましたが、風景的要素もあるので、ちょっと水平線の斜めが気になります。(もちろん後から治せます)1枚目ほど躍動感がある場合は、水平線は気にする必要ないでしょう。


EV:+1.3 S:1/50)
「1/50で人間がぶれていないという事は、うまく馬に合わせてカメラを動かせた証拠です」

 


EV:+2.0 S:1/200)

 

 


EV:+1.7 S:1/80)
「馬の脚、背景が流れていて躍動感があります」

 

3番手はFさん
今回は、唯一のコンパクトデジカメ(といってもSモードが使えます)での参戦。
本人曰く、全然×との事でしたが、撮ったものすべて見せて頂いたらお宝が眠っておりましたヨ!

ただし、設定などは問題ありませんが、流し撮りにはなっていません。それは背景を見ればわかります。背景はぶれず、馬のみがぶれているからです。これは「馬の動きに合わせてカメラを動かしていない」ことを表しています。これでは撮影は難しかったと想像できます。おそらく置きピンでのピント合わせと、流し撮りの組み合わせで混乱されたのではないでしょうか。

本来の流し撮りにはなっていませんが、実はこの撮影はコンパクトデジカメやスマホではまず撮れない作品です。それは、本来だったらこの晴天下での撮影ならぶれるわけがないのです(Sスピードが1/1000以上に上がるから)。それを、あえてSスピードをぶれるかぶれないかの臨界点に設定して、あえてブラして躍動感を出しているわけです。本来はそれだけでもすごいもんです!

逆に、それでもとれたんだから、次はもっとしっかりとれるはずです。そして、その時は、いよいよレンズ交換式でしょうか。

 


EV:+0.0 S:1/200)

 


EV:+0.0 S:1/100)
「流し撮りにはなっていませんが(→背景がぶれていないからです)躍動感があってカッコイイ写真です」

 


EV:+0.0 S:1/100)

 

最後がSaさん。
最後まで、うまくいかなかったとおっしゃっていましたが(笑)、提出して頂いたものは、何も問題はありませんよ。
提出して頂いた写真は全て1/200の写真だったので、もう1パターンの1/100の流し撮りの写真がどうなっていたのかわかりません。
したがって、あくまで想像なのですが・・・フレーミングが上手くいかないという事をおっしゃっていましたが、もしかしたら「流し撮りの方法を勘違い」 or 「頭ではわかっているのですが、体が動いていない」可能性があります。

以下想像も含めての話なのですが・・・

まず馬がぶれている場合は、おそらく撮っているとき「馬に合わせてにカメラを動かしていない」のが原因である可能性が高いです。カメラが動いていないので馬が画面の中に収めるだけでも大変だと思います(Fさんも同様でしたね) (流し撮りの知識のない方はほとんどこういう感じで撮影されます)

馬はぶれていなくて、背景がぶれている場合 → それすなわち「流し撮り」の正解です! 正解を正解と思っていない方、密かにいるのではないでしょうか?
この2つの違いが分かっていない方が、今回はまだ多かった気がします。来年はその2つをもうちょっと区別する練習を入れなくてはなりませんね。

焦点距離を見ていて、もう一つ重大なことに気が付きました。(来年の備忘録として記載しておきます)
Saさんは、望遠レンズ 広角レンズ2本で撮っているので(他の方は全員高倍率ズームレンズで撮影)、動きものに関して途中でレンズを変える余裕はありません。お隣で撮影していた方は、高倍率ズームでしたから、その辺も混乱したかもしれません。来年は、陣取る場所が大切ですね。

 


(EV:+0.7 S:1/200)
「ばっちりのタイミングでかっこいい撮影出来ています」

 


(EV:+0.7 S:1/200)

 


(EV:+0.7 S:1/200)
「横向きの動体に対して、縦の撮影は、フレーミングだけで大変だったのではないでしょうか。初期型のミラーレスでこの撮影は相当大変だったと思います。なかなかの腕前です (^_-)-☆」


来年の流鏑馬も特別講座開きたいと思います。

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