明日は明日の風が吹く

明日の事を今日悩んだって何にも解決しない
まぁ何とかなるさ!

若き私が見抜けずにいたこと・・・・・(その3)

2011-07-20 00:50:35 | 日記
事の発端は観光目当てで福井・石川県境近辺へ遊びに行きたいと思い、様々な名所を調べるべく「吉崎御坊」をググった時に「浄土真宗親鸞会」がHITしたのである。

へ~w まだ続いてたんだぁ、よかったね。

などと思い、今度は「浄土真宗親鸞会」を直接ググったときにそのカルトとして成長した姿と被害者の家族の悲痛な声などがHITしたのである。

http://homepage2.nifty.com/nonsect/

そして、設立が2000年、私が卒業してからそれなりの年月を経てから設立されたらしい。

私が学生時分は入学前の手続きに来るところを狙って正体を隠すなどちょぼっと腹立たしいところはあったものの、案外簡単に抜け出ることが出来、さほど騒ぐような相手にも思えなかった。
が、年月を経て彼らも進化してより巧妙かつ悪質な団体と化したようだ。

また、完全にカルトとして牙をむく親鸞会に果敢に戦う元会員の存在も知ることになる。

http://sayonara1929.txt-nifty.com/blog/

そこでちょぼっと考え込んでしまったのである。

もし、あの頃にその予兆を見分けることが出来たなら、果たして何をすべきだったのだろうかと・・・

あの頃は私もまだ若かった。物事を見分ける分別など皆無であったと言ってもいい。
だが、映画「ヒトラー最後の12日間」で最後にトラウデル・ユンゲ女史が「若かったと言うことは言い訳にはならない」と述べていたようにカルトに関心を払うべきだったのではないだろうかと・・・

あのときの自分たちの学年からダミーサークルの部員をほぼ壊滅させたところで終わりだと思って以降この問題に無関心であったことと、被害者家族の悲痛な叫びをネット上で見ると若き日の自分の愚かさというものをなんと言えばいいのだろうか・・・

もちろん本人の確固たる意思で戸口を叩き入信し、他人に信仰やお布施の強要をすることなく、本人が満足できるのであるなら個人の内面の問題に嘴を差し挟むつもりは無い。

しかーし!!

正体を隠し、右も左も分からぬ新入生に強引な勧誘を行い入信させて、やがて教えに染まった被害者が今度は加害者になるという負の連鎖によって多くの人が苦しめられる以上は、カルトは「本人の問題」「信教の自由があるから」などと放置できる問題ではないのである。
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若き私が見抜けずにいたこと・・・・・(その2)

2011-07-20 00:50:13 | 日記
さて、入学を前にしてカルトサークルに入ってしまった私であるが、その後の展開についてお話させていただこう。

まずはその時点で入部金と部費を求められた。後の話になるが、退部後に他のサークルに入ったときにはこんながめつい金銭の要求は無かったが、このときはそういうものだと払ってしまった。今にしてみればこのときに部費等の会計報告が適切になされているのか疑問をぶつけるべきだったのだが、この当時私はまだ若く、そのような当たり前の事すら頭に思い浮かばなかった。

前のエントリーで述べたとおり私は文科系の硬派のサークルを好み、若いときから今に至るまで文科系で硬派である。

かつて政治ブログを書いていたときには手段を目的化するなとよく述べていたが、生きること自体は何か目的があってそのための手段であるべきではないのか?という問いには今でも共感を寄せるところではある。

そんな中で「何のために生きるのか」を一人で考えると気が滅入るが、何人かで集まって共に考えていこうとはなかなか味のあることではないか!

ということで、入学式を迎え、部員として部室に出入りするようになった。

そこでは生きること、苦しみなどが述べられ、先輩方は食い入るように聞き入ったり、盛んにメモを取っていた。よくよく「学校の授業でさえノートを取るのだから人生の一大事に関する講師のお話をノートに書き留めておきなさい」と言われたものであるが、そこまで一大事な話を聞いて頭から蒸発するならば、所詮その程度の話と私は頑なにノートを取ることを拒絶したのではあるが・・・

さて、話が終わると今度は先輩方がしつこいほどにマンツーマンでステレオタイプの同じような話をする。

さらには下宿・アパートまで押しかけてくる。いまひとつ理解してもらっていないからなんて言って・・・

しかもある程度の質問を受け付けてくれるものの、基本的には自分たちの思想体系を押し付けようとするばかり。

正直これでイヤにならないはずが無いw

ってなことを同期でダミーサークルに入った同輩に話すとやはり同じように疑問に思っている。

やはり宗教をオブラートに包んだダミーサークルだけあって、統一教会や創価などの本格派カルトから比べれば各員が自由になる時間はまだ多かったのであろう。同輩達に話してみるとほとんどが同じように思っていて退部するタイミングを謀ろうという事であった。

一人が退部に成功したのを皮切りに次々と辞めていく。

頭の悪い私が内容の疑問や違和感を理由に退部を言ってもどうせ丸め込まれるだけだから、話はともかく他のサークルに入りたいからと言うことで退部を申し出た。
当然「現在の快楽や欲求に流され相対の幸福を追い求めると後で後悔するから」などと引きとめようとするが、「私が決めたことですから」の一点張りで相手の言い分をほとんど聞き入れず押し通す形で退部にこぎつけた。

GWを前後して1年生部員はほぼ壊滅状態になった。

私は抜け出したもののこのサークルの正体に関する好奇心は持っており、まだ退部してない人に退部した人は自分がどうやって抜け出せたかを語り、退部を応援したものの、退部がGWより遅れた人からどうやら正体は浄土真宗系だと教えてもらった。

この間にその人は講演会を聞きに行かされており、人生の目的を知ったという本をお土産に見せてもらった。
内容空疎でこれを読んだからといって到底人生の目的に到達できるとは到底思えないが、笑いのタネとしては秀逸で好奇心を満たしてくれることは保障してもいいww

そんなこんなでサークルを辞めたのであるが、中にいた人たちはいい人が多く、退部後も学内で見かけたら気さくに声をかけてきて「いつでも戻っておいでよ」と言ってくれた。

そうは言っても時が経てばやがて学内で出会っても言葉を交わさないようになった。

そう、完全に他人にしてこのサークルと無縁の者になったのである。

やがて、チラシや張り紙からこのダミーサークルの母体が「浄土真宗親鸞会」であると分かった。

・・・が、かつての部員だった人たちにとっても私にとってもどうでもよい話であった。

そう、私にとっては過去の話になっていたのである。

やがて卒業し、社会人になるとこの出来事はどうでもよい記憶にすらなかなか遡上しがたき風化した過去になっていった。

つい最近ネット上でこのカルトに再会し、このカルトと闘う人の存在を知るまでは・・・・・

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若き私が見抜けずにいたこと・・・・・

2011-07-20 00:49:48 | 日記
人が如何に生きるべきか・・・

ヒントはあちらこちらで見かけても答えは自分で探すしかない。

人は何をするために生まれてきて、そして生きているのか・・・

既存の伝統的な宗教はその明確な答えを決して教えてはくれない。
が、探すための手がかりはそれとなく示される場合が多い。

だが、新興宗教ならその答えを教えてくれる。
・・・が、しかーし!

本来自分で生涯をかけて見出すべき生きることの意義を簡単に示されると言うのは、十中八九それがまがい物であることを示している。
物質論と人間の英知にすがる傾向の強い今般において、若い人がカルトに引っ掛りやすくなったのも古来の宗教的倫理観が薄れて唯物的な思考が教育を支配する現在においては必然性を帯びているのかもしれない。もちろん、そうなった背景に既存の宗教の腐敗という問題が根源にあり、仏教・キリスト教を問わず特権階級である僧侶の愚行の数々がそうした事象を誘発させていることは否めない。



時に大人と子供の境界線上にいる学生と言えば、大学生であろう。

大学に合格したら、そのうちのどこかに入学手続きを行うわけであるが、それを待ち構えるようにどこの建物のどの扉から入ればいいかを親切に教えてくれる学生さんに出くわす人もいよう。
そのこと自体は今でもありがたく思うわけであるが、そこで帰ろうにも「ほんの少しだけでいいから話を聞いて」と言って一室に閉じ込め、「もし貴方が明日死ぬとしたら?」「何故人は生きるのか」と迫り、「人生の意義を共に考える」と称するサークル活動に強引な勧誘を行い、首を縦に振らなきゃ出してくれない環境下で新入生は入部を余儀なくされる。

ちなみに私は文科系の硬派サークルというのが結構好きではある。

実際のところ、高校を出て程なく社会経験のほとんど無い未成年を無理矢理勧誘して洗脳して、卒業する頃には「入部は多少強引な勧誘だったかもしれないが、もう大人で自分の意志で残っている」と仕立て上げる算段であろう。

こうして私は信仰宗教団体が哲学や人生論というオブラートで実態を包み込んだダミーサークルに入ってしまったのである。

さて、入った後の私はどうなったか?

続きは次のエントリーで・・・

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