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2020年理論問8を解く

2022-01-20 21:48:35 | 電験2種への遠い道のり
電気の計算がある程度できるかどうかの指標は交流回路の計算が出来るってことでしょうね。本質という点では中学校で習うオームの法則とジュールの法則が分かっているなら電気の計算は半分以上理解したといってもいいと思いますが、具体的に実用・実務に使える程度に計算できるといえばリアクタンスを含んだ交流回路の計算がスムーズにできるかということです。

電験3種の2020年理論問8を見ますと、コンデンサと抵抗の直列回路に交流電源という組み合わせです。条件は電源が10V 1000Hz コンデンサが2μF、電流が0.1Aの時の抵抗を求める問題です。

この手の交流回路を解きたければとりあえず直角三角形を書いてみましょう。きれいに書く必要はありません。所詮マークシート試験答えが合えばそれでいいのですから自分が分かればいいのです。こんな考え方の人間が同じ記述の試験を6年間も受け続けたのですから採点官は災難としか言いようがありませんw
さて、交流回路の直角三角形を書くときは底辺を抵抗や有効電力、高さをリアクタンスや無効電力にして置く癖をつけておきましょう。斜めのところは必然的にインピーダンスや皮相電力になります。
今回の問題は10V印加したら0.1A流れたのでインピーダンスは10÷0.1=100Ωです。したがって斜めのところは100ですね。
次に高さはコンデンサのリアクタンスの公式1/2πfCから250/π
この三角形の底辺はピタゴラスの定理から60.559となり答えは⑷となるわけです。

さぁ、ここで電卓の使いこなしを考えてみましょう。
リアクタンスが250/πとなることろまで筆算できれば100の2乗は暗算で10000ですから求める抵抗は
①250÷3.14159265=  リアクタンス
②×=         リアクタンスを2乗
③-1(00)(00)=  インピーダンス2乗を引く
④+/-          これからルートしようってときにマイナスの時は後で苦労しますので√する前に符合を逆転させておきましょう。
⑤√           最後に√キーを押せば答えが出てきましたね。

電卓の使いこなしは特に交流回路の計算で力を発揮します。ってことで、次回も交流回路の過去問で電卓のキーの使いこなしを解説します。

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