明日は明日の風が吹く

明日の事を今日悩んだって何にも解決しない
まぁ何とかなるさ!

発想が十字軍

2022-01-28 20:44:56 | 歴史
太地町のイルカ漁批判の記事なんですが、とりあえず殺生が残虐だからケシカラーン!ってな調子の短絡的な視点です。もともとジビエなども狩猟を通じて野生動物の増えすぎを抑え、食肉をいただくことで地元の人の貴重な栄養源となる、そうすることで山林に暮らす人々が乱開発することなく野生動物よ人類の共存を実現してきたわけです。

パッと見た眼の残酷さに囚われる人ってのはかつてのビザンツ帝国の禍ともいえる十字軍の人々の発想に似ています。ビザンツ皇帝アレクシオス1世は長らく悩まされてきたセルジューク朝を退かせるために西欧に援軍を求めた。彼にとっては局地戦で援軍を得て脅威を振り払って西欧にはそれなりの見返りを与える程度の考えであったのであろう。しかし求めに応じてやってきたのは「聖地奪回」を実現しようというビザンツ帝国にとっては不要不急以外の何物でもない独りよがりな志を抱く十字軍であった。彼らは傍若無人な正義感を振りかざし虐殺・破壊・略奪を繰り返した。十字軍のコンスタンティノープル占領の発端は皮肉にもムスリム居住区に十字軍が行った乱暴狼藉に憤った市民たちの十字軍への攻撃を契機としている。この出来事は後に首都奪回に成功したビザンツ帝国最後の王朝パライオロゴス朝の多難な時期の皇帝マヌエル2世が西欧に支援を求めようとしたときに「枢機卿の三角帽を拝まされるならスルタンのターバンのほうがまし」という市民の反応につながってくる。

話は戻るがイルカ漁や捕鯨に反対する人々の考え方は独りよがりな十字軍に本当に通じてると思うんですよね。
もし狩猟・捕鯨・食肉の類を全面的に禁じたいのであれば大自然の宿命である
「ある命は他の命を奪うことで生きながらえ、そのことを通じて全体のバランスを保っている」
という事実の前に、この呪縛を解く答えを示すべきであろう。植物だって生きている、ビーガンが不殺生を守っていると信じるなら間抜けとしか言いようがない。
もし彼らが明確にこの宿命に対する解決策を提示できるなら私は喜んで一切の釣り・肉食の類をやめることにする。
しかし、この大自然の呪縛を彼らが解けないことは経験的にわかっている。
だから私は肉を食べることと釣りをやめることはない。

さぁ、明日はスーパーでクジラベーコンを買ってきてカルボナーラを作るとしよう。馬肉のベーコンでも美味しかったのでクジラベーコンもカルボナーラにはよく合うであろう。

って、こんな書かなくてもいいビーガンに向かって挑発的な文言を書いてしまうのは私も彼らや十字軍の人々と同じく未熟な思考の持ち主だからなんでしょうw


コメント
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