明日は明日の風が吹く

明日の事を今日悩んだって何にも解決しない
まぁ何とかなるさ!

なぜ関係を切れないか

2022-08-20 18:11:47 | 歴史

安倍元総理の暗殺から政界と統一教会の関係が連日叩かれるようになりましたね。暗殺し統一教会とのつながりからくる殺意と自供することで、ボディーブローが徐々に効いていくように報道は卑劣なテロへの怒りから保守系政治家のカルト宗教とのどす黒い関係の暴露へとシフトしていった。そういう意味ではある意味、山上容疑者の願望通りの展開になったといえるんじゃないかと思います。ただし、ニュースへのコメントを見ると、このことをもって山上容疑者を英雄視する連中も現れているわけですが、いかなる事情があっても首相経験者が演説を通して国民に語り掛けようとする矢先に凶器をもって生命を奪うという卑劣なテロ行為は正当化されるものではありませんし、酌むべき事情があるかどうかはともかくテロリストを英雄視する主張の放置は民主主義の崩壊につながる愚行です。

 

さてさて、一連の報道で保守系政治家が統一教会との関係が報道されたときに距離を置くだのと煮え切らない発言をしていることに批判が集まりましたが、そのような発言になる理由っていたって簡単ですよね。もし、自分が統一教会の幹部で懇意にしてきた政治家から騒ぎを受けて今後関係を断って霊感商法などの詐欺行為には毅然と対応するなんて言われたらどう言いますか?

普通に考えて「いいですよ。では私たちもあなたとの蜜月の日々をメディアですべて話させてもらいますよ」って答えますよね。特に岸信夫氏なんて岸信介元首相から3代にわたるずぶずぶの関係を洗いざらい吐かれた日には政治生命が持つかどうかも怪しくなってきます。そりゃ煮え切らない発言でお茶を濁すしかないでしょう。多くの保守系政治家はこうして「進むも地獄、退くも地獄」という状況に追い込まれて、当然世論ってものがありますから間違っても統一教会を庇うわけにもいかない、かといっても連中から洗いざらいカミングアウトされてもやばいから決別も出来ない状態になっているわけです。まぁ、こんな連中から「国家観」「愛国心」なんて語られてもあほらしさしか感じられませんねw

 

もちろん保守系政治家も私たちの国を守りたいという崇高な理念を出発点に政治活動を始められたんだと思います。安倍元首相の拉致被害者を救出したいという思いは本物だったのでしょう。さらに彼の祖父、岸信介の時代は共産主義の脅威は今以上でした。今だったら多くの国民は共産主義はまがい物で抑圧と恐怖しかもたらさないものと知っているわけですが60年代ってのは社会主義への幻想ってものが戦後の左傾化とともに多くの人を虜にしていた。そんな中で反共を掲げる団体と距離を縮める流れ自体は自然に存在するものでした。もちろん統一教会は直接宗教団体として保守系政治家に近寄ったわけではなく、「国際勝共連合」という団体を使って関係を築いていったわけです。反共活動を行い票のとりまとめや選挙活動の助力を行ってくれる団体ってなれば保守系政治家にとって心強い存在だったと言えます。もちろん反共主義が悪いわけではないですね。現に私自身も反共主義者です。そうやって目先の反共に釣られる形で民草を蝕むカルト教団との距離を近づけ、必然的に詐欺教団と懇意にしているという弱みを握られることになるわけです。

社会主義体制の崩壊を待つまでもなくハンガリー動乱やプラハの春などの出来事を通じて民衆の社会主義への幻滅があらわになってもそれは変わらなかった。桜田淳子の合同結婚式騒動などで叩かれるわけですが権力とつながる彼らが追い込まれるわけでもなく、やがて地下鉄サリン事件などを通じてカルトへの関心はオウムに移っていくわけです。実際野党が追及していますがこの問題に関してやましくないのは共産党と社民党ぐらいなわけです。ではこの2つの政党が真っ当であるかといえば暴力革命を明確に否定せず公安監視団体の共産党と北朝鮮による同朋の拉致に対して国民が真実を知ることのないように世論を誤誘導して外患誘致の役割を果たした社会党の後身の社民党に信頼を寄せられるはずがない。拐された同朋の奪還に関心を寄せないならば日本人であることを辞めた方がいい。

とはいっても保守系のジャーナリストもどきから「火のないところに発煙筒を投げ込まれた」といわんばかりの論調を投げかけられても説得力はあろうはずもない。これが皮肉にも共産党に一定の存在価値を与えているわけです。

 

ところで杉田水脈さんが政務官になられたそうですが、案の定統一教会と関係があったみたいですね。この人の何に嫌悪感を抱くかといえば主張そのものではないわけです。本音を言えば性的マイノリティが抑圧される体制というのはナチスの再来を思わせぞっとするわけですが、かといって自然に悖る関係を公認しろといわれると反対意見を唱えられない言論のタブーも恐ろしいものがあります。確かにLGBTに生産性はないのです。「女性は平気でうそをつく」については皮肉にも杉田水脈さん自身の言動によって証明されることになったわけです。

そうです。杉田水脈さんに嫌悪感を抱く理由ってのは威勢よく言いたいことを言い放った後の姿勢が逃げ回る卑怯者そのものだからです。とはいっても人間誰でもそうした卑怯な心理があるわけで、当然私も例外ではありません。この人を見ると直視したくない自分の醜い部分を鏡に映されているような気持になる。それこそが私が杉田水脈さんに抱く嫌悪感の正体なのでしょう。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 優先順位 | トップ | 2022年 電験2種 理論... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歴史」カテゴリの最新記事