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2013年理論問2を解く

2021-05-08 23:16:10 | 電験2種への遠い道のり
この辺で演習を入れてみましょう。
演習はなるべく過去問より易しい問題で行うほうがいいのですが、私にオリジナルの良問を作る才覚はありませんのであしからず・・・

新しい問題のほうが良さそうなのですが、ここは2013年の理論問2で演習してみましょう。
これから先、演習には2013年の問題を使うことが多いかと思います。この年の電験3種の問題は実際に私自身が試験会場で解いた問題です。

では問題を眺めてみますと、等間隔に3つ置かれた電荷の一つは分かっていて、電荷にかかる力が全部ゼロになる電荷の組み合わせという問題です。

さて、ここでバカ正直に公式に当てはめて計算する癖がついてたら間違いなく時間切れで吠え面かくのは目に見えています。
ではどーすればいーか?

空間は一様なので誘電率は無視します。多くの電験の計算問題で言えるのは正解を導くのに必要のない物理量をわざと問題文の中に入れて公式暗記組の計算速度を遅くさせるという出題テクニックを使ってきます。これに打ち勝つには問題文から正解を導くのに不要な物理量を素早く見破ることです。すぐには無理かもしれませんが、自分で計算するときにはこのことを意識して計算しましょう。繰り返すことによって素早く見破ることが出来るようになります。

誘電率を無視したら距離の2乗に反比例するということで方程式を立てましょう。
電荷を代入するときは10^-6を無視します。共通する係数を無視する計算テクニックも徐々に身につけましょう。
所詮マークシート試験です。答えが合えばいいのです。
電荷QAにかかる力で方程式を立てると4QB=-QCという関係が出てきました。どうやらこれだけでは選択肢を絞れそうもありません。
次はQBにかかる力を計算してみましょう。
QC=-4が出てきました。これに該当する選択肢は(1)しかありません。もうQCにかかる力なんてどーでもいーのです。ここでマークしましょう。
写真の下のほうに正攻法で解く場合の公式を載せましたが、これを糞まじめに解いたらメチャメチャ時間がかかりそうですねw
希に公式をぎょーさん丸暗記して問題文から複雑怪奇な公式を当てはめて計算して電験を一発合格するツワモノが現れたりしますが、私には到底まねできません。寝食の時間も惜しんで公式帳を開けて公式の丸暗記で合格できる人は本当に尊敬に値します。
が、尊敬されなくてもいいから免状が欲しい!!って方はこのような解法が出来るように公式の意味を踏まえたほどほどの暗記に努めることをオススメします。

次回は電位について説明します。
演習はあまり多くしません。多くすればするほど折角の過去問を「自分で素早く計算できる方法を考える」機会を奪ってしまうからです。
出来ればこの解法をなぞった後で他の年の過去問の類似する問題をこのような解き方を意識して解いてみてください。慣れてきて正攻法でなく略式の解法が浮かぶようになる日が必ず来ますのであきらめずに「すぐに答えを見てノートに解法を写し取る」勉強法からの脱却を図ってみてください。最初は苦労しますが後で楽になってきます。


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