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鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

川土手の鯉のぼり

2023-04-16 21:42:45 | おおすみの風景
鹿屋市池園町内会では今年初めての試みで、集落の近くを流れる大姶良川の土手沿いに鯉のぼりをあげることになり、今日の午前中、鯉のぼりの設置作業を行った。


集落の各戸から不用になった鯉のぼりを寄付して貰うと30匹を超えたようで、長さ10数mの孟宗竹で六本の上げ竿を確保し、土手に穴を掘り20人くらいが参加してそれぞれ6匹ずつ取り付けた。

約1時間で六本の上げ竿すべてに鯉のぼりが取り付けられると、一斉に揚げられた。


今日は朝から西風が強く、揚げるには最適だった。揚げるとすぐに六本すべての竿の鯉が竿とほぼ直角に泳ぎ出したのは壮観だった。

最初の計画では川幅いっぱいに渡し、川の上を鯉の滝登りのように泳がせるはずだったのだが、川幅が25mあり、さらに土手の幅などを考えると、30匹の鯉を吊り下げるには一本のロープが強風などを凌ぐための両岸に固定する竿の強度に問題あり、として、結局、土手の上に通常の形で分散して建てることになった。

初めての試みとしてはこれが無難だろう。今後、この取り組みは定番として行うというから、いずれ習熟したのちは川幅一杯に泳がせる形態を取り入れるかもしれない。

当地では今でも立派な鯉のぼりを揚げる家が少なくないが、少子化が影響して絶対数は減って来ているように思われる。使われなくなった鯉のぼりを「死蔵」している家も多いようだ。

そんな鯉のぼりを集落でまとめて揚げれば、町を出てしまった子や孫がふるさとを偲ぶよすがにもなる。

今日は風には恵まれたが青空とは言えなかった。これから約1か月の間揚げ続けるというので、清々しい紺碧の空に泳ぐ鯉のぼりが見られるだろう。。

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