鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

立春大吉(2025.02.03)

2025-02-03 10:43:06 | おおすみの風景
今年の立春は2月3日。節分は前日の2日。

たいていの立春の日は2月4日なので、報道でちょっと話題になった。

地球が太陽の周りをまわる公転の時間は24時間ちょうどなら年によって月日の変動はないのだが、4年に一度、2月に一日を加えるように、さらにもっと細かい時間のずれがあるので、何年かに一度は立春の日が一日ずれることがある。

旧暦だと一月が30日と決められていたので、毎年5日の積み残し(ずれ)が生まれ、19年に3度だったか、「閏月」が設けられた(設けざるを得なかった)のでややこしい。


昼前に田崎の学習センターに展示物を下げに行った。

山野草講座というのを受けていて、展示したのは正月飾りである。

苔玉に、黒松と、黒竜というひげ状の黒っぽく長い葉を伸ばす根物(ランの一種か)、それに「新雪かずら」という葉の色が白と薄い赤になっている葛の三種を植え付けてある。

鉢の名を「望春」と名付けた。春を待ち望む意味が込めてある。

最初に仕立てた時は、「新雪かずら」ではなく赤色の実が目出度い「ヤブコウジ」だったのだが、暖房の効いた室内ばかりでは植物にもよくないと思い、日当たりの良い縁側に出しておいたところ、ヤブコウジの赤い実を狙っていた小鳥に喰われてしまった。

(※庭木になっている万両の赤い実もこの時期にはほぼ喰われてしまうのだが、それはそれで自然に任せている。)

それで急遽、園芸店に行き、何か小型のもので赤色の目立つ苗がないかと探したところ、この「新雪かずら」に出会った。赤系の葉と白系の葉を同時に付けているのは珍しい。

ヤブコウジは花壇に移植し、代わって「新雪かずら」と出番となったが、ネーミングも気に入っている。

ただ、春を待つというイメージなら「淡雪かずら」としたいところだが、そんな気の利いた苗はなかった。

これはこれで可としておこう。

何にしてもこの1月は寒かった(13回の霜降りだった)が、昨日今日は寒さは緩んでいる。

これからは「三寒四温」の時期になるが、1月で後期高齢者になった身体頭脳なれば、体調管理には十分気を付けたい。