鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

葉ボタンの異変

2018-12-25 16:03:54 | 日記

庭の葉ボタンに異変が起きている。

普通、葉ボタンの白系はキャベツ色のグリーンの中に白い部分が現れて、それが次第に大きくなって濃い緑色と雪のように白い中心部との対比が鮮やかになる。

その対比のまま年を越して、春になり中心部の白がどんどん盛り上がって黄色い花を付けるというのが普通なのだが、今年は2週間くらい前から白い部分の葉のふちにグリーンが出現し始めた。

そうしたらあれよあれよというままに緑の部分が白を浸食し、一週間ほどして全体が緑―白―緑というグリーンの二重丸になってしまった。

何ということだ、これでは正月の飾りとしてふがいない――そう思って呆れて見ていると、4,5日前から中心部のグリーンの中に、何とまた小さな白い部分が現れたのだ。しかも白というよりかは薄紅色に近い色合いを交えたグラデーションである。

いやはや、葉ボタンのこんな変化は初めてだ。

写真で見るように赤系のはグリーンに赤という一重丸形態は変わっていないのに、白系はどうしたことだろう。


今上陛下最後の「お言葉」に学ぶ

2018-12-24 10:42:26 | 日本の時事風景

今上陛下は来年4月30日に退位されることが決まり、今回の12月23日が最後の誕生日会見となった。

記者会見という形式はいつもの通りだが、今度の陛下のお答えは「お言葉」に該当すると思う。

その中で陛下は常に念頭に置かれていることとして、「望ましい象徴天皇の在り方」「戦争の惨禍と戦後の復興」「戦禍や災害による犠牲者への哀悼」を挙げられた。

以上は平常の会見や「お言葉」に表れていることだが、今回特に次の個所に感銘を受けた。

それは「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」というところである。

なるほど、そうだったな――と深く顧みることだった。

明治維新後に「一世一代」が定められて、明治・大正・昭和そして平成の4代、それぞれに天皇がおられたわけだが、明治時代は、内戦である「西南の役」、初の海外出兵をした「日清戦争」、初の西洋列強との対決である「日露戦争」があった。

大正時代は国同士の軍事衝突はなかったが、隣国清王朝が倒れて中華民国が成立する動乱の加担をして大陸への出兵があり、第一次世界大戦が起こると日英同盟を結んでいることから山東のドイツ権益をめぐっての軍事衝突、そして何よりもロシアのロマノフ王朝が滅亡してソビエト革命の影響で満州・蒙古・シベリアなどに派兵したりした。

昭和初期も引き続きソビエト革命による「マルクス・レーニン主儀」の極東での影響拡大が軍事衝突・対立を生み、中国大陸はまさにその争奪戦となって、結局日本はその泥沼に踏み込んでいってしまったのが、日中戦争の始まりであった(この日中戦争で漁夫の利を得たのが中国共産党であり人民解放軍であったが、ここでは追求しない)。

日本は極東における「反共の砦」であったのに、アメリカが日本の中国大陸での権益拡大に待ったをかけ、それまでの「排日土地法」に見られるアメリカ本土での日本人排斥に輪をかける人種差別・経済制裁(世界的に見るとABCD包囲網)を露骨に示したことにより、最終的に日本はアメリカと戦わざるを得なくなった。

このことでアメリカは勝利したのだが、その一方で極東では中国に共産国家が誕生(1949年。翌年イギリスは人民中国を承認するという愚挙に出た)し、ソビエトがヤルタの密約により北方領土を奪取し(ヨーロッパでは東ドイツをはじめとする社会主義国家群が成立し)、戦後の冷戦を引き起こしたのである。

終戦時に陛下は11歳だったそうで、その後18歳で立太子(1951年)、同時に国はサンフランシスコ対日平和条約を受け入れ、日米安全保障条約も締結。日米安保は国連憲章上は暫定的な二国間軍事条約であったが、1960年に改訂されて「相互防衛条約」的側面を持つようになった(トランプがアメリカは日本を救助する義務を持つが、その反対がないのはけしからんと喚いている危険な点だ)。

ともあれ、日本は昭和20年(1945年)から昭和63年までと、平成30年の今日に到るまでの73年間、一度も海外に戦争しに派兵をしたことのない平和国家のままである。

陛下のお気持ちはこのまま平和国家を貫いてほしいということ、つまり言外に「永世中立国家」を目指してほしいとほのめかされていると思う。

臣・安倍晋三氏よ、くれぐれも狂騒トランプの番犬になることなかれ。

隣国の軍事的脅威に対応するのは当然だが、あくまでも国民同士の友好中立を忘れるなかれ。

軍事より、足元の巨大な災害に備えるのが先決だろう。

 

 


どっちが狂犬?

2018-12-23 11:24:10 | 日本の時事風景

アメリカのトランプ大統領が今度は国防長官マティスを解任するという。

マティス国防長官はかっての湾岸戦争やアフガニスタン攻略などで海兵隊の将軍として強硬派的な存在感ある司令官として活躍し、「狂犬マティス」として畏れられていたなどと、就任当初はよく耳にした。

対北朝鮮問題ではトランプとも蜜月な関係であったとされていたが、いざ解任が決まったとなると、マティスの協調的軍事外交路線がトランプとかみ合わず、干されていった結果ここに至ったような報道がなされている。

となると新しい国防長官には北朝鮮への軍事介入をも辞さないようなさらなる強硬派が就任する可能性が高い。

北朝鮮がアメリカ本土まで到達する核弾頭を手放さない以上、トランプの頭の中にはピンポイントで核施設だけを狙った攻撃を行う作戦を遂行するプランが再び浮かんでいるのか。

トランプはまた軍事介入していたシリアでは、ISを制圧したから撤退すると決めたが、これも北朝鮮問題に集中するための布石なのかもしれない。

狂犬マティスをクビにした(fired)本当の狂犬はトランプ自身だろう。来年の干支はイノシシだが狂犬がイノシシのように猪突猛進したらどうなるのか、大注目だ。

 


辺野古基地問題

2018-12-20 10:07:57 | 日本の時事風景

今朝のテレビ朝日「羽鳥モーニングショー」で、タレントのローラが政治的発言に踏み込んだ――として取り上げられていた。

内容は「辺野古基地建設反対署名活動というのがあり、ローラ自身もインターネットで署名をしたことをツイッターで発信したところ、この2日間で5万人近い署名が集まり、アメリカ大統領府へ送る条件に達した」というものだ。

アメリカの大統領府への署名活動による意見送付は「30日以内に10万名以上の署名を得ることが条件」だそうで、今度の辺野古基地建設反対署名活動はその条件をクリアーしたという。

ローラにはツイッターのフォロワーが520万もあるというから、彼女の署名とツイッターによる拡散が署名の大量集積に寄与したことは間違いない。

アメリカ大統領府からは受諾後60日以内に何らかの応答があるのが原則という。

確かに何らかの応答はあるだろうが、しかし、「日本政府が日米安全保障条約と日米地位協定にのっとって辺野古基地建設を結論したことであり、アメリカとしては普天間基地の移設という約束を果たすことがファーストである」という回答がせいぜいだろう。

残念ながら、今回の辺野古基地建設反対署名活動から一歩進んで、日米同盟(安保及び地位協定)への反対まで行かないと根本的な解決にはならない。何しろ日米安保があるから沖縄をはじめ日本全土に米軍基地が置かれており、地位協定があるから米軍基地ファーストになっているのだ。

1950年の正月にマッカーサーは「日本国憲法は自衛権を否定していない」との見解を示し、自衛隊の創設を促したが、同じ正月にイギリスが前年の10月に建国された共産中国を承認してしまったために、慌てた米国が極東の共産化を防ぐために「沖縄を恒久基地化する」(GHQ声明)となってしまった(米国は毛沢東に敗れた非共産の蒋介石政権を支えていたからだ)。

しかし今はすでに毛沢東主義もスターリニズムも過去のものとなり、共産化への懸念は払しょくされた。沖縄の米軍基地は無用になった。

国連憲章上も「二国間の軍事的な取り決めは一時的なもので、紛争が起きた場合、国連安全保障会議に委ね、仮に武力紛争に至った場合は同会議の決定に基づき多国籍軍によって解決する」とあり、日米安全保障条約という名の二国間軍事同盟は一時的なものでなければならないのである。

国際上もまれな二国間軍事同盟たる日米安保は「世界的には非常識だが、日本では常識」の最たるものなのだが、多くの日本人はこれに気づいていない(先月の半ばだったか、テレビ番組「そこまで言って委員会」で、元海兵隊の一員だったというアメリカ人が「日米安保は日本人の方から廃棄しては困るから継続してくれと言ってきたんですよ」と言っていたが、上で述べた「極東の共産化を防ぐというアメリカ側の要請」こそが根底にあったのを無視している妄言だ)。

米中対立や米ロ対立もかねての「共産主義対自由主義」の冷戦構造的な対立ではなく、彼らは同じ国連の安全保障理事会常任理事国となっている。戦争をする懸念はまずありえないし、中国が沖縄を占領するなんてこともあり得ない。

もっとも米軍が撤退したあと、広大な基地は大幅に縮小され、一部に自衛隊が配属されて沖縄本島及び先島の防衛に当たることになるため、沖縄から軍事基地が完全になくなることはあり得ない。あくまでも専守防衛に資するだけの自衛隊の存在は必要である。

沖縄県民投票が2月に行われるが、アメリカ大統領府がそれまでに何と言ってくるか。その回答によってはかってない反対運動が起きる可能性がある。

しかし、それも政府は無視するだろう。「日米安保と地位協定の方がファースト」なのが日本の対米従属的立ち位置だからだ。

こんな従属国家はいやだ。日米安保を廃止して、日本は専守防衛力を持った永世中立国を宣言すべきだ。世界がそれを待っている。


ウッドデッキを造る(4)

2018-12-17 11:11:20 | 日記

そして12月15日。

まず、昨日、床板を張ったサイド面と正面の根がらみの切り口を隠すために幕板を取り付けた。

ここまで終わればいよいよ仕上げに入る。

手摺りの下、束柱の間の空間に「筋交い」を取り付け、補強を施す。

2本の柱の間に斜めに張るので、根太と同じ幅90ミリ、厚さ45ミリの板を斜めにきれいに切断しなくてはならず、これがなかなか慎重を要する仕事だった。

2時間ほどの作業で筋交いは完成。

仕上げ中の仕上げは、前面の一角に開けておいた庭への降り口に取り付ける階段だ。

最低20センチ幅の板を加工するのが普通だが、板が庭土に接触する部分から腐れが進んでいくので底部は土に着かないようにしなければならない。

ということで最初に造ったデッキでもそうしたように、軽量ブロック(厚さ15センチ)を階段の芯にし、それを板で覆うやり方で作った。

一時間ほどかかって階段を取り付け、ようやく完了。

12月8日から15日まで、雨と所用でできなかった2日間を除いて約22時間で完成まで行った。

羽付束石、木材(すべて防腐剤注入)、75ミリ木ねじなど購入資材費は46000円ほど。これが同時に総工費である。塗装費はなし(防腐剤注入の杉材なので、表面塗装はしない)。