11月7日は24節気の「立冬」。
朝は暦通りの寒さとなった。6時半、玄関先では11℃だったから1時間前の夜明け時では10℃を切っていたかもしれない(県内では伊佐市で3.5℃。大隅では田代町で5℃と今冬の最低気温)。
まだ薄暗い6時にウメの散歩に出たが、あらかじめ手袋をしていたのは正解だった。かじかむほどの寒さではなかったが、夜明けの東の空の明るさと足元の暗さは対照的で、気分的には「底冷え感」がする。
犬は寒さにはめっぽう強いから、ウメは暗さも何のそのハァハァと農道を急ぐ。時々、いつものように手綱を引っ張って制止するほどだった。
帰宅後、朝食を与えられたあとは、すっかり夜が明けるまで床下に潜り込んでおとなしくしている(床下と言っても家のではなくテラスの床下である)。
新聞を半分呼んでから、朝食を摂り、再び新聞を読んだりしているうちに庭に太陽の光が十分に当たって来ると気温もかなり上がる。
これまで菜園を荒らすため庭に出ることを禁じていた猫のモモを、ここ一週間くらい前から庭に出られるようにしていたのだが、気が付くとリビングのいつもの「寝そべりコーナー」に居ない。
まだ寒かろうにと思いつつガラス戸越しに庭を見ると、陽光の中、ウメが床下から出て来ていて日向ぼっこをしている。と、その近くに何やら尖がった耳が見えるではないか。
リビングのガラス戸を開けると気付いてどこかへ行ってしまうと思い、玄関に回り、そうっと開け閉めして庭に回ってみた。
すると、いたいた、モモがウメの近くのテラスの階段の1段目に寝そべっている。
家の中に飼っている猫と家の外で飼っている犬とでは「生活圏」が違うのだろう、これまでモモが庭に出てウメのそばに行ってもお互いに至近距離のままでいることはまずなかった。
これは珍しいツーショットだ。
「お互い年を取ったニャー」とか何とか言ってそうな微妙な距離感である。
「アメリカの大統領に今度また偉く年取ったのが当選したらしいワン」
「ウメちゃんは床下にいて情報もないのによく知っているニャー」
「テレビの音だけは聞こえるんだよ。ワンダフルだろ?」
「ニャンダ、さすがだニャー」
そこまでは言っていないか。
14歳半の猫ばあさんと13歳半の犬ばあさん(?)、これからも仲良く暮らせ。