ウクライナのゼレンスキー大統領は英米独等の西側諸国の国会へリモートによる演説を行ってきたが、昨日は日本の国会議員へメッセージを伝えた。
日本政府がいち早く援助の心と物資を送ったことに対して感謝していたが、何よりもロシアの理不尽な原発への攻撃と掌握への不安を日本の福島第一原発の非常事態に結び付けていたのが印象的だった。
欧米諸国とともに課した経済制裁はそれを持続するように強く求めていた。ただ日本には武器などの援助は求めなかった。やはり日本は憲法9条による縛りがあることを、うすうすは知っているのだろう。
国連安保理における常任理事国の「拒否権」の問題が、あらわになったことも大きい。安保理でいくら問題解決への話し合いとそれに基づく決議がなされても、常任理事国が当事者である場合、ほぼ常任理事国であるゆえに拒否権が発動されるのだから、たまったものではない。
国連の設立自体、その目的が第2次世界大戦の敵国だった日独を縛ることにあり、英米が両国の敗戦を早め、あるいは戦後体制の枠組みを両国の敗戦に寄与した国家を常任理事国に据えたのであった。(※もっとも、中華人民共和国とソ連は大戦終結にほとんど寄与していないが・・・。)
「敵の敵は味方」というわけで、日本と戦った蒋介石の中国とドイツと戦ったソ連は英米の味方だったから、「カイロ宣言」(1943年11月)により中華民国は常任理事国へ、また「ヤルタ会談(秘密協定)」(1945年2月)の結果、ソ連が常任理事国に昇格したのであった。(※1972年に中華民国は追放され、新規に国連に加盟した中華人民共和国に取って代わられた。)
ゼレンスキー大統領は日本がいつまでも53条国(旧敵国)であることに不満のようである。新しい国際機関の創設を示唆してくれた。日本に国力に応じたリーダーシップを期待し、最後に日本語で「ありがとう」と言って締めくくった。
最後のゼレンスキー大統領の要望は、アメリカとの「超強固な同盟」を旗印とする政府にとっては頂門の一針だろう。ロシアのプーチンも「日米同盟がある限り、領土問題解決を主要テーマとする平和条約締結は困難」と言ってはばからないのだ。
現国連は名目上は格調の高い不戦や自由主義を謳っているが、実質上はいまだに「対日・対独戦勝者クラブ」の域は出ないでいる。
このような国連に属している意義があるのか、という気さえする。(※中国が着々と国連諸機関へ自国の浸透を図っているからなおさらだ。)
同じ今朝の報道紙面で、アメリカの高官が「北方領土には日本の主権がある」と認めた発言をしたそうだが、「北方領土は日本の領土だから、自衛隊でもロシアの不法占拠を解消できる」ということでもある。
先日触れたように日本の国土であるのなら自衛隊の出動は「海外派兵」にはならないから、堂々と不法占拠しているロシア人を排除できることになる。プーチンに教えてやりたいものだ。
何にしても、ウクライナからロシアは撤兵すべきだ。
日本政府がいち早く援助の心と物資を送ったことに対して感謝していたが、何よりもロシアの理不尽な原発への攻撃と掌握への不安を日本の福島第一原発の非常事態に結び付けていたのが印象的だった。
欧米諸国とともに課した経済制裁はそれを持続するように強く求めていた。ただ日本には武器などの援助は求めなかった。やはり日本は憲法9条による縛りがあることを、うすうすは知っているのだろう。
国連安保理における常任理事国の「拒否権」の問題が、あらわになったことも大きい。安保理でいくら問題解決への話し合いとそれに基づく決議がなされても、常任理事国が当事者である場合、ほぼ常任理事国であるゆえに拒否権が発動されるのだから、たまったものではない。
国連の設立自体、その目的が第2次世界大戦の敵国だった日独を縛ることにあり、英米が両国の敗戦を早め、あるいは戦後体制の枠組みを両国の敗戦に寄与した国家を常任理事国に据えたのであった。(※もっとも、中華人民共和国とソ連は大戦終結にほとんど寄与していないが・・・。)
「敵の敵は味方」というわけで、日本と戦った蒋介石の中国とドイツと戦ったソ連は英米の味方だったから、「カイロ宣言」(1943年11月)により中華民国は常任理事国へ、また「ヤルタ会談(秘密協定)」(1945年2月)の結果、ソ連が常任理事国に昇格したのであった。(※1972年に中華民国は追放され、新規に国連に加盟した中華人民共和国に取って代わられた。)
ゼレンスキー大統領は日本がいつまでも53条国(旧敵国)であることに不満のようである。新しい国際機関の創設を示唆してくれた。日本に国力に応じたリーダーシップを期待し、最後に日本語で「ありがとう」と言って締めくくった。
最後のゼレンスキー大統領の要望は、アメリカとの「超強固な同盟」を旗印とする政府にとっては頂門の一針だろう。ロシアのプーチンも「日米同盟がある限り、領土問題解決を主要テーマとする平和条約締結は困難」と言ってはばからないのだ。
現国連は名目上は格調の高い不戦や自由主義を謳っているが、実質上はいまだに「対日・対独戦勝者クラブ」の域は出ないでいる。
このような国連に属している意義があるのか、という気さえする。(※中国が着々と国連諸機関へ自国の浸透を図っているからなおさらだ。)
同じ今朝の報道紙面で、アメリカの高官が「北方領土には日本の主権がある」と認めた発言をしたそうだが、「北方領土は日本の領土だから、自衛隊でもロシアの不法占拠を解消できる」ということでもある。
先日触れたように日本の国土であるのなら自衛隊の出動は「海外派兵」にはならないから、堂々と不法占拠しているロシア人を排除できることになる。プーチンに教えてやりたいものだ。
何にしても、ウクライナからロシアは撤兵すべきだ。